才人-ジ・アース-part1/物語の始動
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―――やっぱかわいくねぇ!特にこの乱暴さ!
乱暴にパーカーのフードを掴んでくるルイズに向かって言い放つも、対するルイズは苛立ちすぎてもういちいち返事するのも面倒臭がり、サイトをずるずると自室へ向けて引きずり続けたのだった。?
さほど時間をかけず、彼はルイズの部屋へと連行された。随分と大きな寮であるためか、部屋の中もかなりの広さだった。
部屋の真ん中には円形のテーブルと椅子があり、テーブルの上にはランプが置いてあった。
入口から見て、右側には机、クローゼットとタンスがあり、左奥には人間が3人は入れそうな天井付きの大きさのベッドが横置きに置いてあった。
なぜ俺はここにいるのだろう?少年、サイトは自分の記憶をたどり始める。
(思い出せ俺。俺はどうやって、どうしてここに来たのか…)
少し時間を巻き戻そう。
皆は、パラレルワールドという単語はSF映画や漫画・小説などですでに知っているだろう。
さきほど様子の一端を見せたシュウとはまた異なる次元、そこにハルケギニア大陸の点在する星と、サイトの生きていた地球が存在していた。
彼のいた地球は、シュウの生きていたそれとはまた変わっていたものだった。怪獣とウルトラマン、そして対怪獣防衛軍の存在。それについては共通している。
しかし大きく違うのは、それらのキーワードに関する経緯だ。
シュウの世界では、5年前から巨大ビーストが出現した。だがこの世界で怪獣、さらには侵略目的で飛来した宇宙人が出現したのは、なんと約50年も前。ウルトラマンが出現したのはそれから一年もあとのことだ。それから十数年近く、毎年のごとくウルトラマンが出現したが、1980年を過ぎてからばったりと表舞台に姿を見せなくなった。人知れずどこかで、中には外国に出現したなんて話もあるが実際のところよくわかっていない。ともあれ、これまでの長きにわたって怪獣・星人とウルトラマン・人間の戦いの時期を、『怪獣頻出期』と称されている
しかしサイトが中学2年生のある日、実に26年もの時を経て怪獣が再出現、当時の防衛チーム『CREW GUYS』を全滅寸前に追い込み世界中に壊滅的な被害を与えた。その直後に現れた、若きウルトラ戦士『ウルトラマンメビウス』、新たに出現した青いウルトラマン『ウルトラマンヒカリ』と新生GUYSの活躍で、地球に平和が戻ったのだった。
あれから3・4年…西暦2010年。現在、怪獣や星人からの脅威は今のところ途絶え、新たに宇宙資源を取り入れる宇宙開拓組織『ZAP SPACY』が発足され、宇宙鉱物資源の輸送・惑星開発を主な任務とする彼らの活躍の方が注目されつつあった。
平賀才人。年齢17歳。どこにでもいるような高校二年生。好物はテリヤキバーガー。嫌いなものは体育の先
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