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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
才人-ジ・アース-part1/物語の始動
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FOに向け、リュウがトリガースイッチを押すと、主翼より熱閃砲『ウィングレットブラスター』が発射され、星人のUFOに見事直撃、煙を拭きながら星人の宇宙船は市街地から離れ始めた。ガンブースターとガンウィンガーはそれを逃がすまいと追って行く。
 都市部を離れ、クール星人の円盤は山奥へと入り込んだ。進んでいくと、町を襲っていたもの以上の巨大な宇宙船がそこにあった。形からして、これがクール星人たちの根城代わりの宇宙船だろう。さっき自分たちが攻撃した小型の円盤が、格納庫という名の口を開けたその宇宙船の中へと消えて行った。
「侵入者対策だって用意してたってのに、よく入り込めたもんだぜ。誰かがこいつらを誘導させていたかもな」
 歴代の防衛軍と比べても、相当の防衛線を張っている現在の地球防衛軍。侵略星人の宇宙船は簡単に入り込めないはずだ。だがこうして侵略目的の異星人が宇宙船で侵入するなど考えにくい。誰が、あらかじめこの星に少人数・または単独で侵入してクール星人を手引きしたものがいるとリュウは睨んだ。
「誰かって?」
「いや、今はいい。カナタ、お前は俺と地上へ降りて浚われた人間の救出に向かう。お前らは空中で敵が仕掛けてこないか待機だ」
『『G.I.G!』』
 リュウはカナタを連れて地上へ降り、誘拐された人間たちを救うためにクール星人の宇宙船へと急行した。
 敵船へと乗り込んだリュウとカナタは、レーザービームガン『トライガーショット』を構えながら、いつ襲ってくるかわからない星人に備える。
(ミライたちと一緒に守ってきた地球を、人を人とも思わねえ奴らに汚されてたまるか!)
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