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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
第一部
第零章 プロローグ
消失-ヴァニッシュ-
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までの戦いで何度も的確な指示を与えることでナイトレイダーたちを支持してきた。
 今回も同様に彼の指示が、和倉に通信越しに伝えられた。
「了解。凪は冷凍弾、『黒崎』はナパーム弾を用意しろ!孤門と詩織は俺と一緒に敵の牽制だ!」
「「了解!」」「「了解!」」
 五人はヘルメットに装備されたグラスを下ろし、バグバズンにディバイドランチャーを向けると、孤門と詩織・和倉はディバイドランチャーによる集中砲火でバグバズンを攻撃した。
「ギオオオオオ!」
「冷凍弾準備完了!」
「ナパーム弾のセッティング完了!」
 凪、そして『黒崎』と呼ばれた青年はディバイドランチャーにそれぞれ指定された弾丸をセットした。
「よし、撃て!」
 まず凪が冷凍弾を発射、バグバズンの体はたちまち凍りついていった。
「止めだ…!」
 青年はバグバズンの体が凍りついたのを確認すると、トリガーを引いてナパーム弾を発射、バグバズンを木っ端微塵に吹き飛ばした。
ヘルメットのグラスを上にあげ、和倉は砕け散ったバグバズンの姿を確認した。跡形も残っていない。任務完了だ。
「状況終了」
『任務ご苦労様です。ターゲットは消失しました。帰還してください』
 吉良沢は和倉に通信で伝える。
「了解。各自、フォートレスフリーダムに帰還せよ」
「「「「了解」」」」
 五人はクロムチェスターに再び搭乗し彼らの本拠地に帰還した。



 青年は帰還後、コマンドルームにてコーヒーを啜っていた。
「候補生からナイトレイダーになってしばらく経つけど、慣れたかしら?」
 凪が目の前に座る青年に尋ねると、青年はコーヒーカップを置いて口を開いた。
「…大丈夫です。問題ありません…」
 青年はコーヒーを飲み干すと、すくっと立ち上がった。
「どこへ行くの?」
「今日は時間が空いてるので…町の方へ。すぐに戻ります」
 部屋を後にする理由はプライベート的なことのようだ。彼はそう言ってコマンドルームを後にした。凪は、他者を寄せ付けたがらないような雰囲気を漂わせる彼の背中を、ただ黙って見送っていた。
「…ねえ、孤門君。あの子のことどう思う?時々プライベートでも会うんでしょ?」
 詩織が完成したネイルを孤門に見せながら尋ねる。
「そうですね…なんと言えばいいでしょうか」
 孤門は何と答えるべきか考え込み始める。
「休みの日は僕と一緒に憐の遊園地でバイトの手伝いをやってくれているんですが、あまり心の底から打ち解けているとは言えないですね」
「…そうだよね」
 詩織の性格だと『付き合いが悪そう』と一言きつい評価を下しそうだが、何かしら事情を知っているためかそれ以上言わずに納得した言葉を吐く。
 二人がそう会話する中、和倉は自分の部下たちを見渡す。
(孤門はビーストの分析を任せられる様に
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