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真・恋姫無双 矛盾の真実 最強の矛と無敵の盾
拠点フェイズ 4
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悪いことじゃない」

 今は献帝陛下の命で私に従っているとはいえ、あの麗羽ですものね。
 すぐになんらかの手を打って動き出すことは、十分考えられる。
 それを牽制するため、公孫賛に恩を売っておくのも悪くはない。

「それにしても……ならば何故、あの天の御遣いはあそこまで公孫賛に有利な内容にしたのでしょうか……?」
「……案外、本当に過去の恩義だけでやったりしてね」
「そんな、まさか……」
「そうね。そこまで底抜けにお人好しとも思えないけど………………でも、劉備が関わっているとしたら?」
「あ………………」

 そう……あの抜け目ない天の御遣いは、そんな甘い考えだけで動くとは思えない。
 けど、あの劉備ならどうか……

 あのぽやぽやした劉備なら、何の見返りも求めず、公孫賛を王にすることすら考えるかもしれない。

「私達は、あの天の御遣いだけを気にしすぎているのかもしれないわね……」
「……そうかも、しれません。劉備には関羽、張飛がいます。彼女らは劉備個人を慕っている義姉妹。そして天の御遣いは、その三人と行動を共にしている」
「劉備が望み、天の御遣いが考え、関羽や張飛といった一騎当千の豪傑が動く…………やはり、意思決定権は劉備なのかしら?」

 二人と初めて会った、あの黄巾の時。
 今考えても、あの天の御遣いこそが全ての主導権を担っているように見えた。
 だからこそ、劉備はただのお飾り……劉氏という御輿にすぎないと思っていたのだけど。

「……天の御遣い、か」

 政治・軍事において多大な影響力をもち、天の知識にてたった二年で僻地である漢中周辺を大陸有数の戦力を持つ領地へと変貌させた。
 その際にかなりの……それも大陸全体の年間予算に近い資金が動いていることも調べがついている。
 そんな資金を一体どうやって手に入れたのか……

 通常ならあり得ない。
 だが、あの天の御遣いならば、金脈をいくつも見つけることもできるかもしれない。
 それでも時間が足りないのは確かではあるが。

 それだけでなく、じゃがいもの件もある。
 じゃがいも自体は、より南の巴郡あたりが流通しだしていたというが、それをいち早く取り入れ、その収穫高で万を超える兵の動員を可能にした。
 桂花が現在執り行っている実験でも、じゃがいもの生産量はとんでもないものらしい。
 急遽、その栽培を?州全域で行うように指示はしたけど……

 正直、あれがあれば我が領地は飢饉から無縁となる可能性すら持っている。

 本来なら、何よりも隠すべき重要機密。
 であるのに、連合であの御遣いは――

『もう収穫も終わり、そろそろ大陸に噂が立つ頃なので隠すこともないですけど』

 そう――私達がじゃがいもを調べあげたことに察知し
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