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真・恋姫無双 矛盾の真実 最強の矛と無敵の盾
拠点フェイズ 4
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かのタネ、ですかな?」

 二人が訝しげに見る小さな種。
 それを見たたんぽぽは、にんまりと笑った。

 これが涼州の食料事情を劇的に改善させることを、この時は誰も知らなかったのである。




  ―― 公孫賛 side 平原 ――




「公孫賛将軍、ばんざいー!」
「義将軍、公孫伯珪様、ばんざーい!」
「みたか! 白馬長史様の実力を!」
「北平は開放されたー!」

 北平の、わが領民たちの声が聞こえる。
 どの声も、私を称える声で溢れている。

 だが、私にはそれを受け取る資格などない。

「伯珪様! 洛陽からの劉虞討伐軍、その司令官殿がご面会したいと申されております!」
「……わかった。すぐに行く」

 伝令の兵にそう伝え、私は城壁からゆっくりと降りてゆく。
 その姿を見た民達が、また喝采をあげた。

 だが、私は……彼らを見ることが、出来なかった。



  * * * * *



「……貴女だったのか。曹孟徳殿」
「二ヶ月ぶりね、公孫賛」

 私の眼の前に居るのは、?州(えんしゅう)牧である曹操だった。
 討伐軍の天幕の中、彼女の部下らしき青い髪の武将を横に控えさせ、その中心に座している。
 曹操は今、鎮東将軍であり費亭侯でもあるという。

 たった二ヶ月でとんでもない出世をしたものだ。

「……此度の助勢、誠に感謝いたします。鎮東将軍閣下のおかげで、北平は開放されました。しかし……」

 私は自ら跪いて、頭を垂れる。

「宗室であらせられた劉虞伯安様を討伐した意思は、私自身の独断によるものです。どうか、部下には寛大なご処分をお願い申し上げます」

 私は……どのような経緯であれ、討伐軍が出る前に劉虞に対して刃を向けたのだ。
 いわば、漢に対する反逆。
 例え曹操が討伐軍を率いてきたとはいえ、その罪は重いだろう。

「……はあ。貴女、思ったより真面目すぎるのね。まあいいわ」

 曹操は、溜息をつくと立ち上がった。

「公孫賛伯珪!」
「ハッ!」
「献帝陛下より、貴殿に対しての処分を言い渡す!」
「………………」

 ………………

「劉虞の漢王朝への反逆は明白! その討伐軍の先鋒として北平を守り抜いたことは誠に大義! その功を賞し、奮武将軍の号を与え、薊侯に封じるものとする!」
「………………は?」

 思わず顔を上げてしまう。
 目の前では、曹操が苦々しく苦笑していた。

「………………ごほん!」

 曹操の隣にいた青い髪の女性の咳払いに、ようやく気付く。

「あっ、は、はっ! つ、謹んで拝命仕ります……………………?」

 受けたものの、思わずこの処分に首を傾げてしまう。
 私
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