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リメイク版FF3・短編集
防具屋でチャイナ
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だって云わなきゃ気づかないはずよ……! 特にイングズなんて、あんたに対する目の色変わるかもね?」

「そ、そうか? じゃあ着てみ……っいやいや違うだろ!? 女装なんてオレ絶対────」

「何云ってんの、これはあんたの"男子力"が試されているのよ。……決して女装なんて生易しいもんじゃないわ!」

「何の理屈だよ!」

「いーから着て来なさい! サイズ合ってたらそのまま買って、図書館行ってアルクゥとイングズの反応見るのよっ」



 そして、ルーネスは情熱的な紅いチャイナドレス姿で髪はもちろん下ろしたまま図書館入口付近に待たされ、レフィアが中にいる二人を呼びに────行っている間、図体のデカイ男二人組に早速ナンパされてしまい、着せられた物のせいで赤面していた顔がさらに紅くなってしまう。


「カワイイねぇキミ……、俺達と遊ばねー?」

「紅くなっちゃって……、恥ずかしいのかぁい?」

「う、うぅ……! うるさい! おれはかわいくない!! あっち行ってろよっ!?」

「何だぁこのガキ、人が下手に出てりゃ……!」

「まぁ見た目がよけりゃ高く売れるだろ、人目引かない内にさっさとかっさらうぜ……!」

「わっ、ちょ、両腕つかむな! 放せ……?!」



「そこまでにして貰おうか。────それは、私の連れだ」


「い……、イン、グズ────?」


「ああ? このガキはテメーのモンだってか?」

「コイツは俺らの獲物だ、返してほしけりゃ────ぐぉ?!」

「な、テメー!? こっちはまだ何もして……ぎゃふ?!」


「人の連れに手を出している時点で、アウトだ」

「は、腹パンチと顔面パンチだけでイングズがノシちまった………」


「ルーネス、怪我は無いか?」


「へ? あぁ……、つーかイングズが出て来なくても、戦士系のジョブになってこいつら倒すくらい─────」


「そうか。お前はただでさえ勘違いされ易い、気をつける事だ」


「何の云い草だよっ。……つーかイングズ、おれの外見………気になんない、のか?」


「ん、あぁ────馬鹿か、お前」


「だよなぁ……。あれ、アルクゥとレフィアは?」

「アルクゥは本に夢中で、レフィアの呼び掛けに気づいていない。私が先に出て来た所で………悪漢共にお前が連れて行かれそうになっていた訳だが」

「レフィアに仕向けられたんだよ! こんな格好、したくてしたわけじゃ……っ」


「 ────── 」


「何、まじまじ見てんだ? てか、ち、近づくな……!?」


「 悪くない 」


「 へ ────? 」



(きゃーっ! 
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