防具屋でチャイナ
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「あ〜ぁ、レフィアと二人でサロニアの武器防具屋巡りするくらいなら、おれもアルクゥとイングズみたいに図書館行っときゃよかったかなー?」
「悪かったわね! ルーネスはどうせイングズと行きたかったんでしょっ。あんたなんて図書館行った所で3分と持たず眠りこけるでしょーね!……あたしはどっちかっていうと、アクセサリ眺めてる方が好きだけどっ」
「それってやっぱ、鍛治屋の娘だからか?……レフィアもアルクゥみたいに、おしとやかに本読んでみろっつーの!」
「そうねぇ、鍛治に関する本でもあれば……って、あたしがおしとやかじゃないみたいじゃないの!!」
「自覚なかったのかよ、お気の毒〜。……いだぁ?! 蹴るなよ、そういうとこがおしとやかじゃないってのに!」
「そーよねぇ……、あんたとアルクゥが見た感じ男らしくないからあたしが男勝りになっちゃうのも仕方ないのかしら。それに比べてイングズは別格よね〜!」
「な、何だよ急に?」
「あたし宿屋で1度イングズのいる部屋にノックもせずに入っちゃった事あるんだけど、その時たまたま着替え中でね………見ちゃったのよっ。イングズったらもう、とにかくいい身体してるわけよ! 顔つきもいつもキリッとしてて男らしいし……! 美男子ってあぁいうのを云うのよね〜♪」
「そりゃあイングズがムダにそれっぽいのはわかるけどさ……、アルクゥはしょうがないとして、おれまで男らしくないってどういう事だよっ」
「 ────まだ成長過程にしても、華奢すぎでしょー? その髪型とか、中性的な顔立ちとかね。声変わりしてない言動は、子供っぽさ丸出し!」
「な、なんだと……?!」
「しかもあんた、その髪の感じちょっとカッコつけてるつもりなんでしょうけど、むしろそれ男らしくないっ」
「そこまで云うかよ………」
「ねぇ────髪解いて見せなさいよ?」
「うわっ、ちょ……何勝手に解いてんだよ!?」
「あ〜、やっぱりねー。解いたら解いたで女子っぽさ増すわ〜」
「じろじろ見るな! しかも女子っぽいとかゆーなー!! ゴム返せっ」
「あ、ちょっと待って。ね、ここの防具屋にあるこの………チャイナ服、着て見せて!」
「はぁ?! 何云ってんだよ、それ女用だし……レフィアが着りゃいーじゃん!」
「あたしが着たって似合うの当たり前だもの、つまんないわっ」
「うわ、強気……! てか防具屋に何でチャイナ服??」
「腕の露出とか下のスリットの入り具合からして防御力無さ気だけど、バカにできないわよ〜!」
「だ、だからそれ女物……っ」
「いーからいーから! ほら、この紅いのなんて情熱的! 髪下ろしたままこれ着てアルクゥやイングズの前に出ても、きっとあんた
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ