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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第364話】
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俺に気付いた美春は、軽く頭に疑問符を浮かべつつも口を開く。


「……? 何にしても、こうやって見るもの触るもの、全てが私にとって初体験だから楽しいよ♪」

「な、なら良かったよ。 食事とかも問題無いか?」

「うん。 どれも美味しくてシールドエネルギーが直ぐに回復しちゃうぐらいだし♪ 試合しながら食事すればエネルギー回復出来るかも、一石二鳥って奴だね♪」


 ――試合しながら食事って、かなり行儀が悪い気がしなくも無いのだがあまり突っ込まない方がいいのかもしれない。

 何にせよ、少しは慣れたと感じ始めてるのならそれは喜ばしい事だろう。


「あ、そろそろ私戻るね? とりあえず今日の報告はこんな感じかな? ……んと、ヒルト、時間があったら一度私と模擬戦しない? あ、後福音の事もあるけど――そ、そっちは二人っきりの時にでいいかな?」

「……? 勿論構わないが……二人っきりのが都合良いのか?」

「う、うん。 二人っきりじゃないと……ね? 模擬戦は時間があったらで構わないからね? じゃあ、おやすみなさい♪」


 手をヒラヒラ振ると、足音を響かせて部屋を後にする美春。

 まるで嵐が去った様な慌ただしさに、クスッと笑みを溢すと俺は再度机に向かい、今日の模擬戦での反省点をノートに書き写していった……。
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