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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第364話】
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よ、私は」
そう言って静かに構えると同時に、周囲に浮かぶ八式・天乃御柱も部分展開の応用で収納した。
シグナルが緑に点灯――先に動いたのは美春で、一旦地表へと急降下する。
それを見た篠ノ之箒は直ぐ様二刀の刀を振り抜き、エネルギー粒子弾による無差別攻撃を行う。
その攻撃を、脚部ランドホイールを起動した高速滑走で避けていくと同時に、空に浮かぶ篠ノ之箒の真下を取ると一気に急上昇――攻撃範囲外から一気に眼前に迫り、驚く篠ノ之箒に対して急上昇しながら峰打ちによる一撃を叩き込むとそのまま上を取った。
「クッ……だがこの程度で紅椿はやられないッ!」
空裂による横一閃、更に返し刃での二連撃で帯状に広がる粒子エネルギーが二本、真っ直ぐ美春へと突き進む。
攻撃自体は単調故か、その攻撃の上を抜け、篠ノ之箒の頭上を取ると共に急降下――加速した峰打ちによる一撃が紅椿にクリーンヒットし、更にシールドエネルギーを削る。
「ッ……! ちょこまかと……! これでもくらえぇッ!!」
二刀流によるエネルギー粒子弾による波状攻撃、左右に連続クイック・ブーストで機体を大きく揺らして回避。
当たらなかった粒子弾は、アリーナ地表の土を激しく抉りとり、まるで爆撃の後の様に小さなクレーターを作り上げていた。
「くっ……ならばこの攻撃で包囲してくれるッ!!」
二基の自律機動兵器を射出、更にエネルギー粒子による斬撃と粒子弾による苛烈な攻撃は更に続いていた。
村雲の装甲表面温度が徐々に上昇――ダメージを受けたからではなく、回避して常にスラスターを酷使した結果からくる状況で、それに気を配りながら自律機動兵器の包囲攻撃を避け、粒子弾をクロス・グリッド・ターンで避けつつ、背後をとると更に一撃を浴びせる。
咄嗟に対応の出来ない篠ノ之箒に対して、美春は篠ノ之箒の挙動確認後、振るった隙を確実に見逃さず、一撃一撃を叩き込む。
そんな篠ノ之箒も、なすがままにされず、回避しようとアリーナ中を動き回るが、その動きを簡単に予測され、回り込まれては美春に対して射撃攻撃を行う。
だがそれも簡単に詠まれ、余裕を持って回避しつつも擦れ違い様に天狼の峰打ちによる一撃を浴びせて、そのままクロス・グリッド・ターンで追撃――。
「クッ……何故こうも簡単になすがままにやられるのだ、私は……!」
一人ごちりながらも、縦横無尽に全方位からの攻撃が篠ノ之箒に襲い掛かる。
武装を天狼のみで戦うその様は、さながら第一回大会モンド・グロッソでブリュンヒルデ――織斑千冬の戦い方に酷似していた。
だがその事実に気付くものはいない、戦ってる美春自身、ただ無心に峰打ちによる一撃を叩き込んで
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