第百二話 教会にてその七
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神でなければ目に入るものではなかった、聡美も声もやっとだった。
大石の姿を確認出来た、彼等はというと。
その速さでだ、突き進んで。
エキドナの爪も尾もだった。来ても・
その風で弾き返す、彼の今の風はそこまで強かった。
そしてだった、怪物を。
貫いた、剣とそこにある風で。
貫いてだ、後ろに出てだった。
大石は怪物の後ろに出た、見れば怪物は。
動きを完全に止めていた、そして。
そのうえでだ、光となって消えてだった。
後には金塊の山を残していった。だが大石は金塊を見ながらもそれには今は興味を見せずにこう言うのだった。
「これで、ですね」
「はい、後はです」
声がここで彼に言ってきた。
「貴方が剣を置かれ」
「そうしてですね」
「戦いから降りると言われれば」
そしてだというのだ。
「貴方の戦いは終わりです」
「そうですね」
「はい、では」
「そうさせてもらいます」
大石に選択肢はなかった、そうして。
彼は声の言葉通り自身の剣を彼の身体に対して水平に置いた、そのうえで。
戦いから降りると宣言した、すると剣は煙の様に消えた。その剣が消えていくのを見て彼は静かに言った。
「今まで有り難うございました」
「別れの言葉ですね」
「はい、我が友への」
声にも答えた。
「最後の挨拶です」
「そうですね」
「私の戦いは終わりですね」
「今完全に」
「これでまた一人ですね」
「戦いから降りました」
声は大石に確かな声で答えた。
「残るは二人です」
「二人ということは」
「幻の剣士も今です」
丁度だ、大石が勝ち戦いを降りたその瞬間にというのだ。
「戦いを降りました」
「あの方も勝たれたのですね」
「そうして終えました」
「それは何よりです」
大石は既に工藤と高橋のことを聞いている、彼等の携帯から調節。
「私達は皆無事戦いを終結に進められました」
「だからですか」
「後は」
こうも言った大石だった。
「上城君がやってくれます」
「水の剣士が」
「はい、彼が」
大石は自信、いや確信を以て声に答える。
「果たしてくれます」
「信じているのですね」
「勿論です、彼を知っていますから」
「だからですか」
「後は彼がこの戦いを終わらせてくれます」
「そして私があの人と共に生きることを」
「貴女のお気持ちはわかります」
大石はこのことについてはだった、確かな声で述べた。
「その愛しい方を想うお心は」
「そうなのですか」
「愛する気持ちは神も人も同じです」
それはというのだ。
「変わりません。しかし」
「しかしですか」
「貴女はその為に私達の魂を戦わせています」
そうしてだ、戦いの中で出される力を集めているのだ。そ
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