33話 改
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
きく削られる。
「でたらめな能力だな。あのオーラ」
夕がここまでのダメージを負ったのにはあのオーラが関係している。拳が直撃した瞬間、あのオーラは夕の中に入り込み爆発したからだ。黄金にオーラにはまだ秘密があるようだ。今の一撃で二人のライフはほぼ並んふことになった。全身全霊の一撃を放ったことでアキラの纏うオーラの総量も明らかに減っている。
「これでライフは互角。まだまだ、戦ってもらうぞ。ミカワ・ユウ!」
「いいぞ。こうなればとことんつき合ってやる」
この後、二人の激闘は最終ラウンドまでもつれ込むになる。
そして時間は現在に戻る。
「はぁはぁっ」
「ぜぇぜぇっ」
1ラウンドから最終ラウンドまで全力で戦い続けているので二人ともかなり疲弊していた。
そろそろ決着つけないと体力が持たないな。そう考えた夕は動き出す。アキラもそう考えていたのか両者が本日何度目になるかわからない激突が起こす。
「はぁぁぁぁぁ!」
「おぉぉぉぉぉ!」
ここで今までとは違う。結果が起こる。今までは片方もしくは両方が吹き飛んでいたが。今回はどちらも吹き飛はずその場で僅かに後退するだけに留まった。両者とも相手を吹き飛ばす力が残ってなかったのだ…。
「互いに退いたり吹き飛ばしたりする力は残ってなかったようだな」
「そのようだ」
夕の言葉にアキラも頷く。なら、ここで決着をつけるしかない。
「行くぞ、百獣連撃!」
「パワーガトリングガン!」
決着をつけるために両者残った力の全てを使った殴り合いが始まる。
アキラはこれで打ち勝つしか勝機はない。彼は勝つために残った黄金のオーラを両手に集中させる。それしか勝つ道がないのだ。だが夕は違う。残った力を振り絞って凍る火柱を使えばアキラを凍り漬けにすることができるだろう。満身創痍のアキラにそれを防ぐ力はない。夕の勝利である。だが夕は敢えてアキラと同じ土俵で戦うことを選んだ。確実な勝利より、殴り合いの末の勝利、意地をとったのだ。そして激しい殴り合いが続く中、夕の体に痛みが走る。体内で爆発したオーラのダメージが残っているのだ。外部のダメージより内部のダメージのほうが深刻なことが多い。その痛みが夕の動きを僅かに鈍らせた。だが夕は拳を止めることはなかった。
「アキラぁぁぁぁ!」
「ユウぅぅぅぅ!」
振りかぶった最後の拳が両者の体をとらえる。数秒後、両者ともに倒れ、立ち上がることができない。そこで最終ラウンドの終了を告げるゴングがなる。
「ユウ!」
「アキラ!」
セコンドが来て二人を休憩用の椅子まで運んでいく。二人が椅子に座ってすこししてアナウンスが流れる。
「ただ今のミカワ・ユウ選手とアキラ・ハルズ選手の試合。両者の最後の攻撃がほぼ同時に決まり、両者と
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ