暁 〜小説投稿サイト〜
東方魔法録〜Witches fell in love with him.
28 二日目(前半の前半)〜Are you a werewolf.
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ああ、こんなときは無心に掘ったら少しは楽になれるかなと思ったんだ」
「それに一刻でも早く堀り終わらないと人狼から逃げられないしな…」
ワールさんとキョウさんが答えた。
僕は無心になりたがっている四人のために次の場所に向かった。
次の人は明希さん。昨日はとても落ち着いた議論していたから僕の中では株が上昇中である。
ドアをノックする事5分。ようやく現れた。その手には何故か日焼け止めが握られている。また寝惚けていたみたい。トウキお姉さんと同じで朝には弱いのかな?
「いま…寝たばかりなのに…どうした…」
「寝惚けてないでちゃんと起きてください。ほら御飯ですよ」
「おお…悪い…ふうぁ〜」
明希さんは大きなあくびをした。
ホント、明希さんって何時に寝てるんだろう?
最後にアリスさん。一昨日の夜から明希さんと妙に仲が良さそうだけど何かあったのかなぁ?…彼女さんがいるっていうのに続いてこんな美人さんとまで仲良さそうなんてちょっとパルパルしいな……。おっと、また電波を受信してしまったようだ。
「アリスさんおはようございます。御飯を持ってきました」
「ねえ、クレイ君、私で最後なの?」
「そうだけど、どうかしましたか?」
「なら…人狼に殺された人はいたかしら?」
「…そういえばいないですね」
………………………………………
……………………………………
…………………………………
僕は出入口を掘りにいく四人を止めてからお父さんとお母さんを呼んでソンチョさんの家に集まった。明希さんはアリスさんが呼んだ。
ソンチョさんの家に集まったのは昨日ここで話し合ったせいで、ここが話し合いの場という認識があるからかもしれない。それと皆が集まりやすいっていうのが手助けしていた。
「誰も死んでない……ってことはソンチョさんが人狼で人狼はいなくなったってことだな!」
イケさんが喜んで言った。
「…それはちょっと違うんじゃないかな?」
- start the first half of the discussion -
「は?何が違うんだよ」
「昨晩、銃声が聞こえたんだ」
喜んでいるイケさんに明希さんが異議を申し立てた。横槍を入れられたイケさんは怪訝な顔つきをした。
「私も聞こえたわ」
アリスさんも明希さんの言ったことに同意した。
「だからなんだよ。銃声も何もハータンさんがソンチョさんを銃で撃ったじゃないか」
「いいや、それとは別に二度目の銃声が聞こえた」
「…『他のものを守るもの』ですか」
「そう、よくわかったね」
僕の答えに明希さんが誉めてくれた。
誉められるってちょっといい気分。
「伝承にある他のものを守るもの…その人がきっと人狼から誰かを守った
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