心を開いて、妹さん その二
[3/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
毛だとか、愛人希望なのかとかさ。
簪さんは俺の噂を耳にしたことはないのか、意味がよくわかっていないようだったがな。
今日の授業が終わった俺は、一夏を伴って学園施設の一つであるISの整備室にきていた。
俺は自分のISの調整をしたかったこともあるが、一夏に頼みたいことが二つほどあったからだ。
「なあ、アーサー。俺たちの目の前にある、このISみたいなものは何だ? 見た目はお前のISに似ている気がするけど」
一夏がそう思うのは当然だと思う。
「元になった機体がブルー・ティアーズだからな」
「で、このISモドキのロボットはなんに使うものなんだ? 同じ機体が四機もあるしさ」
「これは、あれだよ。俺とかセシリアのISに本体から切り離して使う武器あるだろ」
「ブルー・ティアーズだよな」
「そう。それの発展型だよ」
「俺たちの目の前にあるのがそうなのか? それにしたってデカすぎだろ、これ」
確かに目の前にあるロボットはISサイズだしな。
「この大きさに意味があるんだよ。攻撃も防御もできるし、人が乗らないから人ではできない変態マニューバもできるしな。しかも今までみたいにすぐにエネルギー切れにならない。まあ、まだ試験段階だけどな」
「これってどれくらい動けるんだ?」
「そうだな……スペック的にはIS並みだぞ」
「へえ。そりゃすごいな」
素直に感心したといった感じの一夏。
目の前にある四機のロボット。
これが新型のブルー・ティアーズになるため本体のものはオミットしてある。
代わりに肩の部分には可動式の物理シールド。
形状は野球で使うホームベースを細長くした感じ。
そのシールドには機動性を上げるためのスラスターとミサイル。
基本的にはビットロボがわも俺と同じ装備だが、ビットロボの主兵装はスターライトマークVではなく、連射がきくマシンガン系の武器を両手に装備している。
ただ問題なのが、俺がISを動かしつつ新型のブルー・ティアーズ四機を俺が扱い切れるかということだ。
本来なら六機同時運用も可能なはずだが、四機しか送ってこないところをみると、今の俺では六機ではもてあますだろうという開発側の判断だろう。
「なあ、タッグマッチ戦でアーサーとペアを組むと、味方が六機で相手が二機ってことだよな?」
見た目はそうなるな。
「それか問題でさ。俺の装備を知ったクラスの担任が、お前の装備ならタッグマッチ戦で一人でもいいだろうとか言い出してさ」
担任の言葉には従うが、一人で出るならタッグじゃないだろうと心の中でツッコンでいたがな。
今のIS学園には専用機持ちが十一人しかいないからどうなるかと思っ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ