グラビティ
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「ねぇ無月?」
エリカは小さな声で耳打ちして来る。
別にもう、テロリスト達は多方、身動きが出来ない。
よって普通に話して問題は無い。
だか、一応の事を考えての事だろう。
「なんだエリカ?」
無月は普通にその返事を返す。
それを見たエリカは少し溜息を付いて聞いて来る。
「あの魔法、どうやったの?」
「あれか?
あの魔法は無月の家系しか使えない特別な魔法で通称グラビティ
重力変化だ。」
「そ、それって相当凄い魔法なんじゃ?」
エリカはドッキとした表情で言う。
確かに重力変化系魔法は一般では余り知られていないレアな魔法とも言える。
が扱いがとても難しく面倒くさい魔法の1つなのだ。
「そんなに凄くは無い。
座標と距離、そして自分に有る何かをそこに置く?
容量で発動が出来る特殊系統魔法ってところかな、」
「成程、だから無月はもう、大丈夫だ。
とか渋い事、言ったのね。」
ププッと笑いこちらを見る。
そこまで言われると少し恥ずかしく感じるがそれしか言いようが無かったので何とも言えない。
「でも、無月
テロリストの要る位置が良くそんなに的確に把握出来たわね?」
「達也が言ってたろ。
テロリストの位置を、」
「それでもよ、それでも
良く出来たもんだわ、」
エリカは褒め&凄い良くやった方式で言っているが実際は大した事の無い事
まず頭の中に地図を思い浮かべる。
それは達也に見せてもらったこの学校の詳しく的確にわかり易く書かれた地図
その中に無関係な物質を地図に組み込ませる。
それをテロリストとしよう。
そこに無月の魔法グラビティの起動式を展開し魔法を発動させる。
そして対象の重量を変換させ動きを封じる。
「達也が居なかったらこんな芸当は出来なかった。
そこは達也に感謝だな。」
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