六話 能力(エレクトロスキル)
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〔ひろと、鈴葉、どこに座る?〕
もう友達扱いだ。この女はどれだけコミュニケーション能力に長けているのだろう。
「別に俺はどこでも。」
棒読みで返した。
『あ、あそこ空いてるよ。 』
鈴葉は奥の席を指差して言った。
前も空いていたのだが後ろのほうが良かったのだろう。
無論、入学式で前に座るメリットはないから目立ちにくい後ろのほうが良い。
〔よし、じゃああそこでいーか。〕
とエレナも便乗した。
・・・・
入学式。
「静粛に!!」
会場は静かな空気に包まれ、それなりの入学式の雰囲気になった。
「これから第24回、新入生 入学式を開式します。」
ーパチパチパチー(拍手)ー
・・・
「新入生答辞、川島 めい。」
と司会にコールされると、見覚えある女の子が出てきた。
黒髪のストレート。
(あれは…朝の…)
朝のひったくりを追いかけていた女であった。
さっきは無理に避けてしまった。
あの《黒の腕章》 を肩に着けていたこの女は苦手だと感知したからだ。
ステージの前でたんたんと演説をしている。
(どっかで聞いたことあるような声だが…)
何故かこの声に聞き覚えがあった。
姿には見覚えがなかった。
ただの勘違いだろう。
そんなことを考える自分がバカバカしく思えた広翔は咳払いをした。
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