第十話 無様な敗北、砕かれたプライド、消えたカリスマ性
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ようやく目が回復したジルベールが見た光景は
ルシードがエルシアの喉元に剣を当てていた
キース達は先程の閃光弾で目を塞がれ、一瞬でやられ、地面に倒れていた
ジルベール「!?みんなッ!!大丈夫か!?」
大声でキース達の無事を確認したが
キース「ちくしょう…銃さえ壊れてなければ…すまねえ…」
カリーナ「く…悔しい…よ」
由花里「申し訳…ござい…ません…」
アルト「いたた…」
アテナ「ぐっ…」
全員の傷に見覚えがあった
ジルベール「まさか…お前星光魔法剣方陣演舞を使ったのか?」
ジルベールは怒鳴ってルシードに聞いた
ルシード「フハハハハハハッ!そうだ、あの閃光弾はただの閃光弾ではない!私の剣に光を一瞬で纏わすことが出来る兵器だ」
ジルベールは怒りが込み上げていた…
この男はここまで根性が曲がっていたのかと…
そして何よりも許せないのは…仲間に手を出した…
その事を思った瞬間…ジルベールの中で何かが弾けた…
アクア「アーシア、リシア、何か感じた?」
アーシア「うん」
リシア「お兄ちゃんから何か感じる…」
アクア腰に手を当てて
アクア「ルシード、君はやってしまったね…」
後ろに振り向いたルシード
ルシード「何をだぁ?何をやってしまったんだ? 」
アクア「触れてしまったんだよ…ジルの触れてはいけない逆鱗にね」
ルシード「何?…!?なんだこの感じは!?」
そうジルベールを見た途端、ルシードは狼狽えた
剣を突き付けられてるエルシアと倒れているキース達もジルベールを見て恐怖した
ジルベールから赤黒いオーラが出て、時々赤黒い稲妻のようなものが発生する
ジルベールから風が起こり、大気が乱れていた
ジルベール「貴様…もう…絶対…」
オーラが激しくなり
ジルベール「許さねぇぇぇぇぇぇぇっ!!」
叫んだと同時にジルベールから赤黒いオーラが激しく放出した
そのオーラはジルベールを取り込んだ
ルシード「なんだ?なんなんだあれは?」
突然の出来事に思考回路が回らないルシード
キース達は普段見ない赤黒いオーラに恐怖を抱いていた
キース「なんだ?どうしたんだよ…」
カリーナ「な、なんか怖い…」
由花里「何が…起こっているんですの?」
そしてオーラが段々と晴れてきて、その中から現れたのは…
藍色の髪を真っ白に染め、蒼い瞳は鮮血の如く赤く染まり、右目の所で交差している十字、頬の部分に剣が交差している傷跡が生まれていた…ナハト家の家紋である
それはまさに蒼穹の剣士とは程遠い、邪悪な雰囲気であった
アクア「ナハト家の人々はこう言うわ………『血の覚醒(ブラッド・トランザム)』と」
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