コードギアスR2
0636話
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ーというのは、ジェレミアが今の身体になった時に偶然その身に宿した力だ。もし存在を知っていたとしても、ユーフェミアの件の時には間に合わなかっただろう」
「……そうか」
「で、だ。そのギアスキャンセラーってのが確実なのは分かるんだが、そもそもジェレミアってのは黒の騎士団に送っちまったんだろう? なら他の方法を取るのか?」
しんみりとしたブリッジの空気を変えようとしたのだろう。殊更に軽い口調で尋ねるムウだったが、その方法に思わず眉を顰める。
「何だよ、言えない程に危険なのか?」
「危険……そう、危険だな。ようは、アーニャ・アールストレイムの身体からマリアンヌを追い出せばいいんだ。それはつまり、憑依している母体が死にそうになって、このままでは自分も道連れになると考えられる程のな」
「それは……」
「で、いざ危険になればマリアンヌは確実な死から逃れる為、万が一の可能性に賭けてギアスを使うしか無い。例えその相手が人間では無い存在だとしてもな。いや、そもそもギアスの効果が無く、初めて相手が人間じゃないと気が付くんだ。そうなれば、もう母体から抜け出ているし、更には相手にギアスの効果が無いしで、恐らく行き場が無くなってそのまま消え去る事になるだろう」
「……なるほど。確かに危険かもしれないな。けど、それをやるのは量産型Wなんだろ?」
ムウの、どこか確認するような問いに黙って首を横に振る。
「忘れたのか? 量産型Wはヘルメットを被って目を隠している。そうすればギアスは使えない。かといってヘルメットを取ってしまえば顔に埋め込まれている機械部品で怪しまれる可能性がある。それらを考えると、この方法を取る場合囮として使えるのは俺かレモンくらいしかいない。そして、レモンよりは俺の方が人外度という意味では上だからな」
「なら、俺は残念ながらその方法には賛成しかねるな。他に方法は無いのか?」
「そうだな。可能性があるとすれば魔法か。俺には使えないが、エヴァ辺りなら何とかなるかもしれないが……」
それにエヴァなら俺と同じ人外であるが故に、ギアスの効果は無いだろうし。
「なら、1度エヴァに任せてみたらどう? それでも駄目なようならアクセルが言った方法しかないと思うけど」
レモンのその声で他に誰かが異論を言うことはなく決定する。
……実は、もう1つだけ考えていた方法があったのだが。ようはマリアンヌが憑依した相手を殺せないのが問題なのであって、つまりは殺してもいい相手にマリアンヌを憑依させれば全く問題が無い。そして、ホワイトスターには誰にも忘れ去れているが、かつてSEED世界でブルーコスモスを率いたジブリールがいる。こいつなら死んでも構わないと言えば構わないので、動けなくしたアーニャをジブリールと一緒の牢獄に入れて、それでジブリー
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