コードギアスR2
0636話
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る。
「マリアンヌはシャルルの協力者。そして、当然ギアスについても知っていた。それだけではなく、ギアスすらも使えていた訳だ。そして、ギアスの効果は『人の心を渡るギアス』だ。簡単に言えば、相手に気が付かれないように憑依すると言えば分かりやすいか?」
「つ、つまり……」
俺の言いたい事が分かったのだろう。どこか震えるように口を開こうとするコーネリア。
そんなコーネリアへと頷き、決定的な言葉を口にする。
「そうだ。ナイトオブシックス、アーニャ・アールストレイムの中にはマリアンヌ・ヴィ・ブリタニアが潜んでいる。己のギアスを使ってな。強制的にアーニャ・アールストレイムの意識を奪い取って身体を乗っ取る事も可能だ。……もっとも、そう長時間は不可能なようだが。そして、身体を動かせると言うことは、マリアンヌが新たにギアスを使用して他の相手の身体へと移り渡る可能性もあるという事になる」
「なるほど。それで量産型Wが世話役を任されたのか」
俺の言葉に納得したのだろう。ムウが溜息を吐きながら呟く。
「そうだ。勿論サングラスやバイザーのような物を使えばギアスの効果は無いだろうが、念には念を入れるに越した事は無いしな」
「……そんな、マリアンヌ様が……」
「V.V.による襲撃を受けて瀕死の重傷を負ったマリアンヌだが、丁度その時にアリエス宮に行儀見習いとして預けられていたアーニャ・アールストレイムがいた。そして、死ぬ寸前にマリアンヌはギアスを使ってアーニャ・アールストレイムの身体の中に避難した。その後はずっとその身体に潜んだままで、最終的には捕まってここにいる」
「けどよ、じゃあどうするんだ? 一生このままって訳にはいかないだろ?」
ムウの言葉に、ブリッジにいる者達が頷いている。
特に自分の身体を他人に支配されるというのがスクール時代を思い出すのだろう。オウカの表情はどこか鬼気迫っていた。
「一応幾つか解決手段はある。まず、最も確実なのはギアスキャンセラーを使うというものだ」
「ギアスキャンセラー?」
思わずといった様子で呟いたオウカの言葉に頷く。
「使用されたギアスの効果を全て消し去るというもので、それを使えばギアスを使ってアーニャ・アールストレイムの心の中に潜んでいるマリアンヌも消滅する事になるだろう」
「ギアスの効果を消し去る……だとっ!?」
突然の大声。それが誰なのかは言うまでも無い。ギアスで最愛の妹を失ったコーネリアだ。
「そんなものがあるのなら……ユフィは……」
「コーネリア……」
歯を食いしばり、強く握りしめた拳。そんな拳へとマリューがそっと手を伸ばして握りしめる。
それでようやく気持ちを落ち着けたコーネリアに向け、俺もまた言葉を掛ける。
「ギアスキャンセラ
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