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VenusBlood-d×d-
始まりの決別
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「っ!?まさか此処まで来て裏切りか、ヴァーリ!!」
「ああ」
「何時からだ」
「コカビエルを連れて帰るときだ。アースガルズと闘ってみないか?と言われてね」
「強くなれ、とは言ったが、世界を滅ぼす要因はつくるな、とも言ったはずだ」
「知らん、俺は永遠に戦い続けられればいいだけだから。さて、晴れて敵となるわけだ。改めて自己紹介しよう。俺は、ヴァーリ・ルシファー。先代魔王の血を引き継ぐ者だ。先代の孫である父と、人間の母の間に生まれた混血児。白い龍の力は人間として偶然手に入れたものだ」
白龍皇のその言葉に無事に吸血鬼の眷属を助け出して駆けつけたリアス達は絶句している。

「しかし運命は残酷だ、だが同時に数奇だ。魔王の血族である俺に白龍皇の力が宿る反面、そこのただの人間の君に赤龍帝の力が宿る。いくら何でも、この運命はひどすぎる。敵同士のドラゴンとはいえ、片方は最弱、片方は最強・・・俺達の差はあまりにも大きすぎる絶望したよこれが俺のライバルなのかと、だがそんな時君が現れたリーネ・グレモリ!!」
いきなり自分語りを始めたわねあの子、ナルシストなのかしら?それに私にそんな今代の赤龍帝や白龍皇の事を言われても困るのだけれども。

「強い相手が居なければ作ればいい、悪魔だけでなく天使や堕天使おも作り出すエネルゲイヤなら魔王や神すら凌駕する存在を作り出す事は可能だろう」
この屑は今なって言った?作り出す?私の子供達は工場で作っているのじゃないのよ!!

「白龍皇、いえ白トカゲ、その汚い口を閉じなさいまだ死にたくは無いでしょ?」
「俺は強い奴と戦う事が望みさ、それで死ねるなら本望さ」
「そう、でも今の貴男じゃ役不足よ、殺される前に消えなさい、ボウヤ」
「そこまで言うなら是非とも相手をしてもらおうか」
随分と生意気を言うわね、悪いけど私は貴男の相手をする心算は無いの、だから。

「そんなに戦いたいなら、この子の戦闘テストの相手をしてもらおうかしら」
パチン、と指を鳴らし転送魔法を発動させあの子をこの場に転送する、ドラゴンを模して造り、いずれは既存するどのドラゴンよりも強くなる機械龍(マシンドラゴン)」。

「グギャャラララァァァ」
「ドラ・・ゴン?」
今代の赤龍帝が呆けた顔で会談に居合わせた皆の言葉を代弁している、特殊加工を施した特殊超合金のボディに特殊な加工を施したカーボンファイバーの翼、既存のドラゴンとはかけ離れた姿、それでいてもその姿はドラゴンを思わせる。

「さあ新旧のドラゴン対決と行きましょうか、次世代のドラゴンであるこの子の実力は全盛期の二天龍にはまだ及ばないけど、今の貴方では勝てないでしょうね」
「面白い、面白いなエネルゲイヤ!!ならそのエネルゲイヤのドラゴンの力見せもらうぞ!!」
『Half Dimension
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