始まりの決別
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の子をより強く改良するは、競争ね貴方が強くなるか、この子がチューンアップするのとどちらが上か」
そう言って白龍皇と猿は消えて行った。
渦の団が撤退してから三大勢力は現場に残った死体などの処理を開始し始めた、燃えて行く死体をフィネガスと眺めていると、三大勢力のトップが此方にやって来る。警戒して斧を手に取るフィネガスを制しながらサーゼクス、アザゼル、ミカエルと私は対面する。
「リーネ、さっきの件だが本気なのかい?エネルゲイヤが独立すると言うのは?」
「はい、本気です。我々エネルゲイヤは独立した勢力として生きて行くことに決めました、これはエネルゲイヤの総意と思ってくれて構いません」
「引きこもり娘、お前の望みは何だ?それに渦の団と連呼したように独立をして。お前達と渦の団は繋がってんの?」
「その問いには否と答えさせてもらいます。無限の蛇や旧魔王派の収める世界などに興味はありません、ですが良い期会ですから彼等を利用して独立しようと思ったので」
「貴女は平和な世界を望むと仰いました、なら何故貴女は悪戯に世を混乱させるような事をするのですか。」
「それには1つ訂正をしなければなりません」
「訂正?」
「私が望む世界は我子達と平和に過ごせる世界です。世界の平和とか三大勢力の存亡なんてどうでも良いんですよ」
「リーネ」
サーゼクス殿は私を悲しそうな表情を浮かべる、そんな顔を浮かべられる筋合いは無いのだけれども、アザゼル殿もミカエル殿も複雑な表情を浮かべている。
「サーゼクス殿に1つお聞きしたいのですけど」
「・・・・・何だい?」
「貴方の目指す平和な世界に私の子供達の居場所は在るんですか?」
「それは・・・」
「ある訳無いですよね、古臭い血筋や家柄にこだわる下らない価値観、自分の栄華の保身にしか興味の無い貴族共、自分の都合で無理矢理眷属にする上級悪魔達、はぐれ悪魔を悪と決めつける上層部、そんな悪魔勢力が我々を受け入れる訳が無い、もし受け入れたとしてもそれは利用する為、あの子達をそんな目に遭わす位なら、私はこの命を賭けて貴方達と戦います」
覚悟はとうに出来ている、後は向こうの出方次第。
「渦の団と繋がって無いなら俺はお前らの独立を受け入れるぜ、代わりにだが技術提携などを結びたい」
「命を冒涜していると言うのが我ら天使から見たエネルゲイヤの見解です、ですが産まれて来た命に罪は在りません。それに子を思う母の思いを踏みにじるは天使のするべき事ではありません、我々も認めましょう」
「・・・悪魔勢力も認めよう、例え貴族達が認めなくとも私が認めさせよう」
「有難う御座います、今後は悪魔勢力だけでなく天使、堕天使の方々ともより良い関係を築きたいものです」
そう言葉を交わし私はそれぞれと手を交わす。
「此方を
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