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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第363話】
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ア・レーゲンの装甲に触れると、小さく火花を散らせた。

 その一撃を受けたラウラは、少し距離を取ると共に射出していたワイヤーブレード二基を起動させ、また鞭の様に振るう。


「クッ……! もういっちょうッ! ギガントッ! マグナムッ!!」


 振るうワイヤーブレードの一撃一撃に耐えつつ、右拳を突き出すと、勢いよく射出される巨大な拳――。

 辺り一帯に白煙が立ち込め、拳がラウラへと迫るのだが、結果はさっきと同様易々と回避されてしまい、有効打にはならなかった。


「チッ! ならばこれで……!」


 新たに粒子形成させ、ミョルニルを握ると周囲一帯に振り回し、ワイヤーブレードを弾いていく。


「簡単には突破出来ないか……なら、接近戦だ!」


 射出したワイヤーブレードを収納するや、直ぐ様接近戦を試みるラウラ。


「そらぁッ!」


 俺の掛け声と共に、ジャリジャリと金属音を響かせて真っ直ぐラウラに一撃を叩き込む――だが、AICによって慣性停止させられ、勢いを失ったミョルニルは鈍い音を立ててアリーナ地表に落ちる。


「くっ……まだだ!」

「何……!?」


 盾代わりに呼び出したカリバーンを粒子化させて手元に呼び出し、再度粒子形成を終えるとまだラウラが俺の間合いに入る前に横へと大きく凪ぎ払う。

 咄嗟にAICを発動出来なかったラウラの腕部装甲へと直撃するや、その装甲が一部欠けて生身部分を晒した。

 更に質量差によってアリーナ内壁へと叩き付けられるラウラ――だがこちらも、対艦刀の重さに振り回されて直ぐに追撃が出来ずにいた。


「っ……油断した。 ――だが!」


 叩き付けられたラウラの機体、シュヴァルツェア・レーゲンから再度ワイヤーブレードが射出され、二基が地面に突き刺さるとそれを巻き戻す反動を利用して内壁から脱出――それと共に、残り二基のワイヤーブレードで未だに振り回されていた俺へと二連撃。


「グゥッ……!」

「このまま決めさせてもらう!」

 プラズマ手刀とワイヤーブレードによる連続波状攻撃に、大幅にシールドエネルギーを削られ、残り100を切る――。

 このままでは負ける――脳裏に過る敗北の言葉に、一矢も報いず何も出来ないのはダメだと思った次の瞬間、カリバーンをかなぐり捨て、地面に落ちたギガント・マグナム二基を粒子化させ四散、新たに呼び出すと共に両拳でプラズマ手刀を受け止めるとラウラの表情が一変した――。


「なっ!?」

「この距離なら――ギガントォッ! ツインッ! マグナームゥゥッッ!!!!」


 喉が張り裂けんばかりに叫び、両拳をほぼゼロ距離から射出――諸に両拳の直撃を受けたラウラはその衝撃に吹き飛
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