第三十話 駐車場探し
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木山先生はまだ俺のことに気付いてないようだ。アニメ展開で行くならこの後は確かメガネの爆弾魔が出てくるはずだから、レベルアッパー編が一気に佳境に入るはずである。このまま木山先生が気付かないようであればアニメ通りの展開で進むとは思うのだが、最後のAIMバーストと呼ばれる化け物と対決する時、レベルアッパー使用者に俺とアイテムの4人が含まれているのが気にかかる。そう言えばアイテムの4人は大丈夫だろうか、他人に使われる演算に制限を掛ける事については俺じゃなくても出来るはずなので、あの4人がちゃんと制限を掛ける事に成功しているのかどうかが心配だ。
そのまましばらく待っているとケータイが鳴り出す。
「はい、もしもし」
『あ、神代君』
今回はいつも通りに発信者名を確認することもなく出てしまったが、相手は佐天さんじゃなくて初春さんだった。
『場所が分かったのでメールで送りますね』
「ありがとう」
まだ時間がそれほど経ってなかったこともあって、駐車場を探す為にはもう少し情報が欲しいのかと思ったのだが、予想以上に初春さんの仕事は早かった。
「それで、白井さんはどうなった?」
『あー……佐天さんが変に煽って今は脱ぎ女の呪いの解き方を教えてるところです』
電話越しにドンドンという音が聞こえてこないので、白井さんがどうなったのか気になって聞いてみると、佐天さんは何とかするのは無理とか言っておきながら白井さんで遊んでいるようだ。
「そ……そうなんだ……。うん、まぁ、白井さんで遊ぶのもほどほどにね」
『分かってますよ』
電話を切ると初春さんからメールが送られてくる。開いてみると地図上にマークが付いていたので、その場所は木山先生の車が止められている駐車場なのだろう。場所的にもここからそれほど離れていないし、歩いて行っても数分といったところなので御坂さんと木山先生が戻ってきたら一緒に行けばいいだろう。
しばらく待っていると急に停電して火災報知機が鳴り始めた。そう言えば御坂さんがツンデレって言われて放電するんだったか。
「な……なんでしょうねぇ……。ささ、行きましょう」
「それはいいのだが、彼を放っておいても良いのかい?」
「あ……」
御坂さんは木山先生を連れてそそくさとセブンスミストを後にしようとしていたのだが、木山先生に言われて俺の存在を思い出したようだ。
「何やってるのよ神代さん、行くわよ! 早く!」
「はーい」
俺が座ったままで御坂さん達を眺めていたら、こちらを見た御坂さんと目が合って急かされてしまった。
「それで、これからどうするんだい?」
「え……えっと……」
セブンスミストを出たところで木山先生から尋ねられ
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