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とあるの世界で何をするのか
第三十話  駐車場探し
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?』

「うん、スカート乾かして戻ってくるまで時間掛かるだろうから大丈夫だよ」

 初春さんが調べてくれれば木山先生の車ぐらい多分簡単に見つかるだろう。ということで電話を切ろうとしたのだが、ふと思い出したので聞いてみることにした。

「そう言えば、白井さんって一緒じゃないの?」

『えーっと……、今テーブルに凄い勢いで頭をぶつけてます……』

 俺は初春さんから返ってきた答えに少し首をかしげる。電話越しに聞こえてくるドンドンという音が白井さんによるものだということは分かったのだが、確かアニメではすぐに持ち直していたはずである。俺と初春さんが話していた結構長い時間ずっとテーブルに頭をぶつけているような展開ではなかったと思ったのだが違ったのだろうか。

「え……と、何で?」

 俺が何とか言葉を搾り出し初春さんから現状に至った経緯を聞くと、脱ぎ女は伝染するという都市伝説を面白半分で白井さんに伝えたら、白井さんの妄想が暴走してテーブルに頭をぶつけだしたらしい。確かにその辺りまではアニメと同じ展開だったようなのだが、俺が電話をかけたことにより白井さんの暴走を止める展開がなくなってしまったのだろう。

「でもさあ、俺が御坂さんと一緒に居るって言ったのって白井さんには聞こえてなかったのかな?」

『多分聞こえてないと思いますよ……』

「それじゃ、まー、その辺は佐天さんにでも任せちゃって、初春さんは駐車場の件よろしくねー」

『はい、分かりましたー』

 こうして初春さんとの電話を切ると、間髪を入れずに佐天さんから電話が掛かってきた。なぜ分かったかというと、電話を切った直後だったのでたまたま画面に表示された佐天さんの名前が目に入っただけである。

『この状態の白井さんを何とかするなんて私には無理ですよっ!』

「白井さんをその状態にしたのって佐天さんなんじゃないの? 脱ぎ女が伝染したら御坂さんもあちこちで脱ぎ始めるとかって不安を煽ったりしてさ」

『それ、初春! 私じゃない!』

「あらま、そうだったんだ。まーでも、初春さんには頼み事してるから佐天さん、後はよろしく」

『え、ちょっ!』

 どうやら白井さんを煽ったのは初春さんだったようだが、ここは佐天さんに無理矢理任せて電話を切る。すぐにまた佐天さんから電話が掛かってきそうなので電源を切っておこうかとも思ったのだが、このままケータイの電源を切ってしまうと駐車場が見つかった時に初春さんからの連絡がつかなくなってしまうので電源は入れたままにしておく。

(アリス、木山先生は俺のことに気付いたみたいか?)

(多分気付いてない。レベルアッパーに近い話をした時も特に感情の動きはなかった)

(そうか、ありがとう)

 アリスに聞いてみたが
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