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インフィニット・ストラトスの世界に生まれて
心を開いて、妹さん その一
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に男子同士で出ないか?」

この言葉を聞いた一夏周りの女子五人は、はっと息を吐くと、固唾を飲んで今後の展開を見守っている。
ここはなんと言えばいいものか。
少なくとも一夏が誰かとペアを組まないようにしないとな。

「そうしたいのは山々なんだが、俺にも色々と事情があってな、少し時間をくれないか?」

俺の言葉を聞いた女子五人は何も言うことなく俺を見ている。
とりあえず成り行きを見守るつもりらしい。
女子五人の表情を見れば、男子同士で組むのは仕方がないと思いながらも、諦め切れないといったふうにも感じる。
口には出さないが、自分こそが一夏とパートナーを組むべきだと思っているだろうしな。
一夏がここにいる女子五人の中からペアを決めようが、他の誰かとペアを組もうが、俺以外と組んだ時点で刃傷沙汰になるのは目に見えている。
恋しさあまって、憎さ百倍どころじゃないだろうしな。

「そうか、わかった。なるべく早めに頼むな。組むと決まればアリーナで一緒に練習もしたいしな」

「早めに連絡を入れるよ」

「ところで、アーサー。これからメシだろ? 一緒にどうだ?」

と一夏は誘ってくれたのだが、

「ベインズくん。あっちの席が空いている」

簪さんはこことは別の席を指差していた。
とりあえず第一段階の一夏と簪さんの顔繋ぎはできた。
簪さんの一夏に対する心情的なものもある。
まずはこれでいいだろう。

「悪いな一夏。今日はあっちの空いている席で食べるよ」

俺がすまなそうな顔をして言うと、

「そうか? まあ、二人で食べたいっていうのを邪魔するのもなんだしな。アーサー、次は一緒に昼飯食おうぜ」

一夏はあまり気にしていないように見える。

「了解」

一夏は俺たちの関係をちょっとばかし勘違いをしているように感じるが、誤解はそのうち解けばいいだろう。

俺と簪さんは一夏たちとは少し離れた席につく。
いただきますと言ってからナイフとフォークを手に取った俺は、鶏の唐揚げと格闘し始める。
俺は、箸の方が使いやすいんだが……とは思ったが、こっちのほうが使いなれているだろうからと、食堂のおばちゃんが用意してくれたもので使わないわけにはいかない。
フォークを鶏の唐揚げに豪快に突き刺し、ナイフを入れる。

「一夏たちとの話が長くて悪かったな。うどんがさめちゃただろう。新しいのを頼むか? 簪さん」

簪さんはうどんの丼を両手で抱えると、口元に近づけ、スープを一口含むと大丈夫と言ってくれた。
俺はその答えを聞いてから止まっていた手を再び動かし始める。
俺は切り分けにくいと思いながら鶏の唐揚げに悪戦苦闘し
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