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美しき異形達
第九話 風の力その十三
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た。
「あれは北斗七星の紋章ね」
「北斗七星ってあの」
「ええ、大熊座のね」
 ギリシア神話からだった、菖蒲は菊に答えた。
「あの七つの星よ」
「そうよね、その星の一つの」
 その星はというと。
「メグレズよ」
「その星の紋章なの」
「ええ、あれはね」
 まさにそれだというのだ。
「それが出るなんて」
「力を使って怪人を倒したけれど」
 裕香はこのことから言った。
「それに関係しているのかしら」
「そうかも知れないわね」
 こう話すのだった。
「その辺りもわからないわね」
「また謎が出て来たな」
 薊はこう考えて少し顔を顰めさせて述べた。
「今度は紋章かよ」
「それに北斗七星ね」
「何だろうな、これって」
 新たな謎が出て来たことにいぶかしむ少女達だった、だが今の桜の蹴りでだった。
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