暁 〜小説投稿サイト〜
伝説となった狩人達
十人目
DEAD END
三話

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そして夜に出発した。

奴らは、昼活動するのが多いと聞いたからね。


竜に昼も夜も、あんまり関係ないんだけどさ。





ドオオオォォン!



地雷のような爆発音と共に…

奴は現れた。



馬車は引っくり返り…
みんな外へ投げ出されたの…

妹の一人とお母さんは、もう直撃でね。

足が砕けて使い物にならなかったんだ…



耳が潰れるような…
奴の咆喉と同時に…


非情な突進を、倒れた馬車に…



も…もう…
私は言いたくないわ…

あまりに無惨だから…



黒の双角が去った時。


妹に空いた大きい穴…

お母さんとお父さんの潰れた体…


30メートル向こうの…
もう一人の妹…



彼は、怒りと悔しさと……悲しみでね…


本当の血の涙を流す。


骨などバラバラなのに体を引きずってね。



これが彼の過去よ。


別れも何もする暇もなく…
家族の死を背負ったの…

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