暁 〜小説投稿サイト〜
原作に介入=生 不介入=死 何だ!この世界は!
32話
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
しまえば粘着力もない。力業で簡単に破壊できる。さらに夕はスパイダーフィールドの魔力糸をアナライズ・ウェーブで切り裂く。ここにハマーのコンボは完全崩壊する。

「ああ、気持ち悪かった」夕は体についた凍ったガムをはらい落とす。
「なっ何が僕のコンボがこんな簡単に!?」

予想外の事態に驚愕するハマー。無理もない絶対の自信をもって放った技がいとも容易く破られたのだから。

「なぁハマー?先に謝っとくわ、すまん」
「なっなんだ」

ハマーに突然、謝罪する夕。ただでさえ技を破られたことで精神が乱れまくっているのに、そこにわけのわから謝罪。ハマーの混乱はかなりのものになっていた。

「これからてめぇにぶつける感情の半分は八つ当たりだ。感情に任せててめぇを潰しにかかるから無事じゃいられない。そのことを先に謝っとこうと思ってな………まぁ自業自得だよな。あれだけ他人を見下し、冒涜してきたんだ。報いを受けるときが来たのかもしれないな」

夕がハマーに対して強い苛立ちを感じていたのはハマーの言動が世界のありが実体化したようなものだったからだ。

「そろそろ始めるぞ」

ゆっくりと近づいてくる夕と目が合ったハマーは後に告げる。自分はライオンを本気で怒らせた愚かな小動物だったと。そして夕はハマーの全てを恐怖で塗り潰す前にこの言葉を放った。

「今まで楽しかったろ?ここから先、てめぇが見るのは地獄だ」

ハマーの恐怖と痛みの時間が始まる。コンボを破られたハマーに抗う術はなかった。

「獅子 百烈掌!」

夕の掌がハマーの全身を殴打する。攻撃をくらったハマーはその場に膝をつく。通常ならこの技は全身のツボや急所を殴打して破壊する技である。全ての掌底をまともにくらえば相手は立ち上がることすらできない。だが今回は力を半分以下に抑え、急所にも、ほとんど当てなかったためハマーは膝を着くだけ済んでいるのだ。夕は膝をついたハマーが立ち上がる暇もあたえず次の技を放つ。
今度は地面に足が埋まる程の力で右足を踏み込み 左手でハマーの胴体を狙う。

「獣王拳!」

獣王拳はシンプルにレグルスの力を拳に込めて放つ技である。
この技もハマーの胴体当たる寸前で拳を止め、衝撃波のみで吹き飛ばしている。 先程同様手を抜いているのだ。最初に使った凍る火柱もそうだ。全開ならハマーはもう氷漬けになっているはずなのだ。

夕はハマーを獅子王の技の実験台にすることにしたのだ。それから数分、ハマーは夕の手加減された攻撃を複数くらうことになる。そして止めの時がやって来る。

「レグルス・インパクト!」

夕の拳からレグルスの力を纏った獅子の形の衝撃波が放たれ、もう立っているのがやっとのハマーに直撃する。ハマーは意識はそこで途絶える。

〈ハマー選手の気絶
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ