第一話
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が住んでいるのは家賃の安いアパートだ。だが、俺は大型トレーラーの運転手。つまり長距離輸送をメインとしているから、ここに帰って来るよりもトレーラーの運転に乗っている事の方が多い。
「ちょっと散らかっているが、そこは我慢してくれ。」
俺は部屋の鍵を開けてホークとはやてを中に入れる。前述の通り、俺はここに居るよりもトレーラーに乗っている時の方が多いから家具は必要最低限しか無い。部屋はリビング兼寝室が一つと小さなキッチンが一つ。トイレはあるが風呂は無い。
「とりあえず、座ってくれ。」
俺はそう言って二人のために飲み物を用意した。と言っても、キッチンに行って冷蔵庫の中にあるペットボトルのお茶をコップに注ぐだけだ。
俺は料理なんてしないから、冷蔵庫に入っているのはお茶やビールといった飲み物だけだし、コンロもカップ麺やレトルト食品を作る時に使うぐらいだ。
俺はお茶の用意が出来ると部屋に戻ろうとする。だが・・・
「って、おい。お前、なにしてんだ。」
いつの間にかはやてがキッチンを物色していた。食器棚はもちろん、流しの下のスペース、果てはゴミ箱の仲間でチェックしている。
「・・・ジンライさん。これはどう言う事や。」
「は?」
ゴミ箱の中を覗き込みながら何やら低い声で言うはやてに俺は間抜けな声を上げるしか無かった。
「せやから、これはどう言う事やと言うとるんや!!!」
すると、はやてがゴミ箱の中身を俺に見せた。そこに入っていたのは酒のツマミの袋にカップ麺やコンビニ弁当の容器だった。
「こんなんばっか食べて!身体に悪いやろ!!」
「いや、男の一人暮らしなんてこんなもんだろ?」
あれか?お前は俺の母ちゃんか何かか?
「こんなもんって・・・決めましたわ。ホークさん!私はここに住みます!そんで、ジンライさんのお世話をします!!」
「何を言ってんだお前は!?」
あまりにも予想外な展開に俺は思わず叫ぶ。そんな中、ホークの反応はと言うと・・・
「ふむ・・・はやてがそれでいいと言うのなら、私はいいが・・・」
「いや、良くねえだろ!」
「安心してくれ。彼女の生活費や教育費は我々サイバトロンが援助する。」
「そう言う問題じゃねえ!!」
俺の部屋に小学生の女の子が居る事をどう大家や近所の人たちに説明すりゃいいんだ!?
「わがままやな。ジンライさんは。」
「何で俺の方が責められてんだよ・・・とにかく!俺は無理だからな!!」
「強情やな・・・」
「当たり前だ!こちとら、小学生に世話される程落ちぶれてる積もりは無い!!」
堂々と俺はそう宣言する。すると、はやては不適な笑みを浮かべた。
「へえ・・・つまり、ジンライさんの方が私よりも家事ス
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