最終話 創世
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ああああああああああああああ!!!」
闘真の魔戒刀が振り下ろされ・・・
「であああああああああああああああああああああああ!!!」
滅の魔剣が斬り上げられた!!
最後の衝撃と共に大地に舞い降りると砂塵が舞いあがりその場にいた全員の視界が遮られた。
「闘真・・・闘真!!」
若葉が叫ぶと徐々に砂塵が晴れていきお互いの頭部に向かって剣を突き出している闘真と滅の姿が見えてきた。
「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」
静寂の中
闘真に向かって振られた剣は闘真の顔面スレスレで切っ先が叩き折られていた。
だが
「がは!!」
闘真の魔戒刀は滅の仮面を叩き斬っている。
決着は・・・
「我が名は石動闘真!はぐれ騎士だ!!」
己にとってもっとも誇り高き名を上げる闘真は振り返り魔戒刀を鞘に納めた。
滅の身体はそのまま大地に倒れ込んだ。
そして元の鎧へと戻った風狼の鎧が闘真の身体を離れると闘真は倒れている滅に歩み寄るとその表情を見た。
滅・・・いや豪真の表情はとても穏やかだった。
それはまるで全ての憑き物から解放されたような
「馬鹿野郎・・・生きてる奴が強いんだ・・・」
『闘真・・・』
闘真の心情を察したイルバ。そしてホラーとなった豪真の身体が消滅を始めると闘真は友の元へ歩み寄り全ての力を使い果たし若葉に倒れ込むと若葉は黙って受け止めた。
歩み寄った礼羅に闘真は小太刀を返し・・・そして斬十郎も立ち上がりその姿を深く心に刻み込んだ。
数日後
黄昏の平原に佇む闘真。
その日元老院に呼び出された闘真は終焉騎士・滅を倒した功績と心を認められ正式に魔戒騎士として認められようとしたのだが・・・
『良いのか?断っちまって』
イルバの言葉に笑みを浮かべながら応える闘真。
「良いんだ・・・俺は・・・はぐれ騎士だから出来る事があるんだ」
『そうだな・・・お前さんにはそれが一番あっているかもな・・・さてと・・・帰ろうぜ!若葉が煩いからな』
「そうだな・・・」
自身の証・・・魔戒刀を持ち立ち上がり・・・
「俺は・・・はぐれ騎士・・・石動闘真だ」
・・・自身の魔戒騎士としての本当の始まりを歩み始めるのだった。
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