第一話 「後悔」
[1/3]
[1]次 最後 [2]次話
「おっし! 後は敵陣のクリスタルを各個撃破すれば勝ち確だな」
楽勝楽勝。もう負ける方が難しいくらい余裕ですわ。
ランキングだってもう8位だ。
まあ、毎日やり続けてもう二年だからなあ。
「お、やっと終わったか。今日はこの辺でログアウトするか」
もう深夜2時かよ。早く寝よ。
「ぐふぅ!!」
突然体に痛みと衝撃が走る。
「早くおきろ」
俺に痛みを与えた奴を見ると・・・やっぱり妹か。こいつマジで大嫌いなんだが。
「とろとろしてんな!」
「うっ!」
再び鈍い痛みが脇腹に響く。
そして奴は部屋を去っていった。毎朝暴力振るいやがっていつか倍にしてかえしてやる。
俺はそう心に誓った。
俺は学生服に着替えてすぐに家を出た。
途中でコンビニに寄ってパンとコーヒー牛乳を買って歩きながら朝食をとる。
え? なんで家で食ってこないかって? んなもん家族全員が俺のこと嫌いだからな。何故嫌いかはこの後すぐわかるよ。
学校に着き、教室のドアを開けると今いるクラスの奴らが全員俺を嫌悪の目で見てくる。
口々に俺への侮蔑や蔑み、罵倒を言ってくる。
もう一年以上言われてるんだ、さすがに慣れてきたさ。
「ようカス村君、お前みたいな無能がこの学校に来るんじゃねえ、よ!」
「うぐ!」
ちくしょうこいつ鳩尾をいきなり殴って来やがった。
周りの奴らも倒れた俺を見て馬鹿笑いしている。
「何をしてるんだ!」
突然教室に聞き覚えの無い声が響く。
顔を上げて見てみるとそいつは生徒会長だった。
「いや〜会長おはようございます」
「そんなことはどうでもいい。なぜ彼がそこで倒れて顔に痣ができているんだ?」
「それはこいつが急に女子に殴りかかろうとしたんでそれを止めていたらこっちにも殴りかかってきたので自衛のためにしたんですよ」
無駄なクソイケメン皇上 高峰が下卑た笑みをうかべながら勝手に捏造した嘘を言う。
「そうなのか守村 悟君」
クラスの奴らからの無言の圧力にから察するにここでもし真実をいったらただじゃおかないってとこか。
「はいそうです。僕が勝手にやったことであり、彼の自衛は正しいです」
「む、そうか。それなら私の口出しできるとこではないな」
そのまま会長は納得していなさそうな感じで教室を出て行った。
その後彼らは超能力を使って俺に暴力を振るい続けた。
「やっと終わったか」
さて今日の出来事の中で一番大切なところを下校しながら説明していこう。
まずこの世界は科学技術が発達し、超能力が
[1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ