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紫炎の超能力者、彼の地へゆく
第一話 「後悔」
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存在する。
 超能力者個々によってその能力は異なる。
 能力の高さによりランク付けがされている。
 Fランク…ほぼ無能に近い。それ以上能力が上がることもない最底辺。

 Eランク…何かに干渉できる程度。たかが知れている。

 Dランク…モノに干渉して能力をしっかり発現できる。

 Cランク…戦闘において役に立つレベル。

 Bランク…秀才。並大抵のやつなら蹂躙できるレベル。

 Aランク…ほとんどの奴をフルボッコにできる。ただし能力による。

 Sランク…世界に10人しかいない。10人で戦争を終結させた。

 Lランク…世界に三人。世界最高レベルであり、単独で国家を複数相手にできる相手にするのもアホらしいレベル。





 因みに俺は世界最低レベルのEですけどね。
 学校では俺一人だ。
 なぜ入学できたかは俺にも分からない。



 でももう俺も限界なんだよな生きるのがね。

 そろそろ終わりにしようかな。

 もう辛いんだ、身体的にも、精神的にも。

 俺は帰宅し、自分の部屋に入り紙に何かを書きはじめる。

 今書いているのは遺書だ。

 これまでのことを洗いざらい書き、親への感謝と同時に罵倒も書く。日頃の恨みや学校のこともすべて書いた。
 書き終わる頃にはもう外は真っ暗になっていた。

 俺は早く起きるためにすぐに寝た。




 翌日。
 俺は朝四時に起き、リビングに昨日書いた遺書を置いた。

 そして家を出て近くの山にある崖へと向かった


 妹視点〜

 今日も起きるのが遅い兄の部屋へ行った。

 いつも殴ったり蹴ったりしてたけど今日は普通に起こして今までの事を謝罪するために朝五時に起きた。

 いざ部屋に入って驚いた。

 布団は綺麗に折りたたまれ、部屋はゴミ部屋どころか新築の部屋並みに片付き、掃除されていた。

 急いでリビングへ向かってみると誰もいなかった。

 ふとテーブルに手紙のようなものがおいてあった。

 そこで人生で一番驚いた。

 「なに、これ」

 その表紙にはたった二文字こう書いてあった。

 『遺書』

 と。

 私はそれ読んだ。教科書なんかよりも真剣に読んだ。

 内容はいままでの暴力や暴言の事やいじめの事。
 私の事も書いてあった。最近の事、そして心配しているということも。

 目から涙が溢れているのにも気づかない程にその文章を読み、最後にはたった一言、

 ―――― 皆さんどうかお幸せに

 私は涙を大量に流し、声を抑えて泣いた。

 彼の事は嫌いでは無かった。

 むしろ大好きだった。

 小さい頃から自分を心配し、嫌なことがあって
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