プロローグ デッド!デッド!デッド!
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目の前の幼女はどこか怪しげな笑みを浮かべている。それは子供の表情とは遠く離れているようで、どこか違和感を覚える。
だがらと言ってまだ大学に行くには時間がある。そもそもまだ朝飯すら食ってないのだ。腹がペコちゃんのまま数時間頭使いながら過ごすのは自殺行為。この幼女の気の済むままに聞いてやろう。
「いいだろう。今度はなんだ」
「自分の体に触れてみてください」
「体に?」
そう言われて俺は自分の胸に手を伸ばす。
「どうだ?これでいい…………カ?」
何だ?俺は今自分の胸に触っているはずだ。なのに……あれ?いやおかしいそんなことはない。
ダイジョウブダいじょうぶだ 俺はおかしくない そんなはずはない
俺はおそるおそる触ったはずの胸をみる。
嗚呼 嗚呼 嗚呼 何故だ こんなのありえない 断じてない 夢なら覚めろよ覚めてくれ。
さ
「そういえばまだおしらせしていませんでしたね」
幼女の声が遠くに聞こえ、足が震える。
「あなたはもう……」
その先に紡がれた言葉は聞こえなかったかもしれない。
なぜなら俺にはもう……
「死んで るんです 『胴体がなかったんだ』 から」
其れを理解した俺に残された道は唯一つ、
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!」
俺は絶叫し そして絶命した。
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