五話 差別(ディワァレンス)
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と にっこり笑いながら、高気味の声で挨拶をした。
身長は160センチ上だろう。
「俺は美咲 広翔(ひろと)。ひろとでいいから」
広翔もそれに応答した。
『私はエレナの友達の南(みなみ)鈴葉(すずは)です。よろしくお願いします。』
青髪の女の子だ。
〔ところでサ、ひろとクンは何クラス?〕
この学校は入学試験でクラスが分かれてしまうため決定されているのだ。
そのため、生徒にはどこのクラスか分かる。
「…Aクラスだよ、」
冷静に簡単に広翔は答えた。
〔Aクラス!? …そっかー、残念だね …〕
と驚きの表情をして、そっから悲しげの表情に変わった。
○
実はこの学校には能力レベルによって、クラスが分けられていて、順番にAクラスが一番高レベルで、Fクラスが一番低いレベルになっている。
このように対技戦や能力行使の練習のためにクラスで分けられてしまっているようだ。
上のレベルの生徒は下の生徒を見下したり、差別したりという傾向が非常に多くある。
《これが本当の実力主義である。》
広翔は差別なんてことは全く知らない状態であった。
実力でクラスが分けられていることも。
差別意識がたかいのは差別を受ける方であるからだ。
〔そっかー…〕
「エレナたちは?」
なにも知らない広翔は素(す)の表情で言った。
〔Dクラスだよ。鈴葉と一緒。〕
と今度は空元気(からげんき)を出して表情を戻した。
にっこりした表情が少し悲しいような。
「そっか。残念。」
エレナの表情に察知をした広翔は何かあるのか思った。
『広翔さんの能力(スキル)ってなんですか?』
鈴葉が興味深そうに聞いてきた。
目が輝いている。
「大したもんじないよ。」
とテーブルの真ん中に軽くてを差し伸べた。
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