史上初MS戦
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士郎はアムロがシェルターを出てテム・レイを探しに行ったことを確認してからシェルターへ入った。
「君がフラウ・ボウか?申し訳ないがこれをアムロに渡して欲しい」
「え?あの・・・」
「じゃ、たのんだぞ」
「ちょっと!待ってください!・・・行っちゃった」
フラウにとっては見ず知らずの男にいきなり声をかけられただけでも驚いたのに、訳のわからないものまで押し付けられて
名前も聞くことなく出て行った士郎は、まるで嵐のようだった
数分後、このシェルターにホワイトベースへと移動するように指示する兵士がやってくるのであった
・・・同刻・・・
シェルターを出た士郎は1つの倉庫へ向かって走っていた。その目で次々と施設を破壊し、人を殺すザク達を見ながら・・・
「これでやることは終わった。あとは・・・」
目的の倉庫には1機の真っ赤なMSがあった。型式番号はRX-77-2『ガンキャノン』である。
士郎は迷うことなくコックピットに乗り込み、倉庫の屋根を突き破った。そして、眼前で破壊活動を続けるザク達を見て言った
「目の前の敵を倒すだけだ!」
しかし、ここで問題が起きた。フラウがホワイトベースへと移動する途中でアムロへと走り寄らなかったのだ
逆にフラウに気づいたアムロが駆け寄っていた。そのことに士郎は軽く舌打ちをしてすぐさま走り寄る。
「間に合ってくれよ!」
次の瞬間、ジーンのザクが最後のハンドグレネードを投げた。向かう先は勿論フラウ達の行列だ。
それに素早く反応して士郎の駆るガンキャノンは左手で弾こうとした。しかし、左手に当たった瞬間、それはガンキャノンの左手とともに爆発した。
「きゃあ!」
「うわぁ!」
そばで起きた爆発にフラウ、アムロを中心に悲鳴が上がる。それは爆発のせいだけでなく、爆発が眼前で自分たちをかばったMSが土煙で全身が覆われるほどの威力だったからだ。
土煙の中で動くものを見たとき、二人は少しホッとした。その左腕の肘以降がないことに気づくまでは。
「アムロ、そこのMSに乗れ!マニュアルは渡してある!」
そう言って赤いMSはザクに向かって走っていった。先程から暴れまわっているザクを殴り飛ばし、少し離れた隊列を組んで攻撃するザクへと向かっていった。
残されたアムロに様々な疑問はあったが、左腕のないMSでザク6機を相手にできるはずがない、そう思ったアムロはフラウの持っていたマニュアルをもらいMSへと乗り込んだ
「これであの4機に専念できる。しかし、左腕なしか・・・ちょうどいいハンデだ!!」
と言ったものの状況はあまり楽観視できるものではなかった。
先ほどのことで左腕はなく、時間がなかったために武器もないという状況なのだ。機動力が優っているというの
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