心を開いて、妹さん その一
[9/9]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
マッチ戦が行われるまでのわずかな時間に、俺は簪さんと仲良くなり、そして一夏とくっつける。
それが俺の基本方針だ。
俺が簪さんに嫌われることで一夏に役目を振るという選択肢もあるが、俺と簪さんは同じクラスで、しかも席が近い。
今後のことを考えればなるべくならそれは避けたいところだ。
それにこの計画がうまくいけば一夏は簪さんとタッグマッチ戦のペアを組むことになるだろう。
そうなるよう仕向けた俺のことを一夏周りにいる女子五人は許してくれるだろうか? いや、否だろう。
俺は若い身空でまだ死にたくはないが、最低でも五回は死ぬ覚悟をしたほうがいいのかもしれない。
今はそのことはいい。
まずは、山田先生のことをなんとかしないとな。
簪さんのことを生徒会長に頼まれたからだとあらかじめ山田先生には話しておくべきだったかと思う。
しかし、更識姉妹のプライベートなこともあるし、それに山田先生とはいえ、頼まれたことをベラベラと話すのはどうかと思って話さずにいたんだが、それが裏目に出たのかもしれん。
俺は食堂を飛び出すと山田先生を追いかけ始めた。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ