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インフィニット・ストラトスの世界にうまれて
心を開いて、妹さん その一
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、嫌々言っているふうにも聞こえる。

「苗字が盾無さんと同じだし、もしかして……親戚か何かか?」

「一夏。簪さんは生徒会長の妹さんだよ」

「やっぱりな。雰囲気がなんとなく似ていると思ったよ。俺は、織斑一夏って言うんだ。よろしく」

「知っている」

笑顔の一夏と違い、簪さんの表情は暗い。
一夏の専用機を作るために自分の専用機ができていないのだから心情的には仕方がないとはいえ、それは一夏の専用機は本人が望んだわけではない。
周りが勝手に用意したものだ。
一夏だけを責めるのは酷というものだろう。
原作の簪さんもモノローグで同じようなことを言っていた気はするがな。

「ねえ、アーサー。アンタ、そんな大人しそうな女の子捕まえて何をするつもりよ」

鈴は俺にそう言ったかと思うと、今度は簪さんに向かって、

「そいつには気をつけなさいよ。偶然を装って変なことをするかもしれないから」

と言った。
おい、人聞きの悪いことを言うなよ。
簪さんが誤解をするだろ?

「そうですわね。普段、女性を連れ歩かないアーサーさんが、女性を連れ歩いているのですから鈴さんが心配なさるのも当然ですわ」

何もしないから安心してくれ、セシリア。

「アーサー、信用はしているが……誰かさんみたいに破廉恥極まりない行為はするなよ」

するわけがないだろう? っていうか、何気に俺のことを信用してないよな? 箒さん。

「誰かさんって、誰のことを言っているんだ?」

一夏のこの言葉に簪さんと一夏を除いた他の人間たちはこう思ったことだろう。
ことあるごとにエロいイベントを発生させているお前さんのことだよと。

「そのくらいにしてあげなよ。いくらなんでもアーサーだって人前ではそんなことはしないよ」

最初は俺をフォローしてくれる心優しき友人だと思っていたら、シャルロット……お前もか。
しかも、人前じゃなければ破廉恥行為をすると言わんばかりのところが酷い。

「そう言えば、男は何もしないからと言いながら、何かをしてしまう生き物だとクラリッサは言っていたな」

黒ウサギ隊の副隊長さん。
ラウラに妙な知識を植えつけないでくれ。

「ベインズくん。わたしに何かするつもりなの?」

と言った簪さんの表情には不安が見え隠れしていた。

「何もしないよ。ははは……」

俺の口からは乾いた笑いが漏れた。
一夏は今までの話をなにかの冗談だと思ったらしく、俺をフォローしてくれることはなかった。

「話は変わるんだけどさ、タッグマッチ戦のことは聞いているか?」

「専用機持ちばかりが出るやつだろ」

「そのタッグマッチ戦
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