暁 〜小説投稿サイト〜
戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
十四章 幕間劇
懺悔室×雫の想い
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ど」

「はい。そう聞きましたけど・・・・」

「人から悩みだけ聞かされて、相談に乗れずに放っておくなんて・・・・私はとても出来ませんわ!」

「・・・・だそうで」

梅の性格からしてそうだもんな。こう見えて情にもろいタイプだし。これだけ行列になるのも、ちゃんとアドバイスをしているのだろう。

「どうかなさいましたの?ハニー」

「んー?二人がどんな風に懺悔室をしているのか、気になってな」

俺のはカマをかけて終了したけど、二人の仕事ぶりが気になるし。一応俺のところに、デウスが降りてきているからな。

「でしたら、一真様も・・・・」

ということで、見てみることにしたが小屋自体が小さいためなのか。二人がいたスペースも小さいがため、俺は身体を小さくして翼を出して雫の肩に座った。ちなみに、マイクを付けてるから声は普段通りに出る。

「こういうことも出来るのですね、一真様」

「まあな。あと、巨大化もできるけどな」

「次の方、どうぞー!」

雫の呼びかけで入ってきたのは俺たちの顔見知りだった。

「やっほー!中にいるのは梅と雫だよね?」

思いっきりばれてるけど。俺もいることは知らないはず。

「はい。お市様も懺悔ですか?」

「そだよ。大人気みたいじゃない」

「お市様のおかげですわ。ありがとうございました」

「いいよいいよ。それよりさー。市の悩みも聞いてほしいんだけど、いいかな?」

「は、はぁ・・・・」

お互い匿名が原則なのに、いきなり正体バラしてから挙句の果てには堂々と悩み相談かよ。相変わらず自由すぎるなぁ、市は。

「まこっちゃんが最近元気なくてさー。もっと元気に指揮とかして欲しいんだけど、どうしたらいいのかなぁ?」

「ま、まこっちゃんとは?」

「市の旦那のことだ。浅井新九郎眞琴長政のことだ」

「眞琴様だから、まこっちゃんですのね」

「あれ?その中にお兄ちゃんもいるの?」

「まあな。一応神だからな、願い事も聞くが悩み事も聞くのも神の仕事だ」

「そうなんだ。けど、ちょうどよかったよー!お兄ちゃんも良い方法ないかなぁ?」

懺悔室じゃなくて普通の雑談かと思ってしまうくらいだ。

「そうですね・・・・」

「でしたら、お市様が今よりもっと元気に振る舞ってみてはいかがですの?」

「市が?」

「そうですわ。健気に頑張るお市様を見て、自分も頑張らねばと思う浅井様!素敵だとは思いませんこと?」

「・・・・うん。やっぱりそれしかないよね!よし、市が頑張って、まこっちゃんをもっともっと元気にさせちゃおう!」

「その意気ですわ!」

「ありがとー!何か、スッキリしたよ!お兄ちゃんも二人も頑張ってね!」


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