十四章 幕間劇
懺悔室×雫の想い
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けど。上官の言う事は全てが正しいとかはないし。
「次はボクの番だから、先に行くな」
「いってらっしゃい」
一応デウスからはいつでも召喚可能らしいので、神の姿は目のみ。それに召喚時は、いちいち言わなくても来い!の一言で来るようにしている。
「次の方、どうぞ」
神が懺悔などしないが、誰がやってるくらいは知らないとな。カマをかけてやるか。呼ばれたので入ると教会の懺悔室みたいにはされているようだ。どうやら戸板の向こうに、聞き役がいるみたいだけど。
「ようこそいらっしゃいました、迷える子羊よ」
「貴方は何を悩んでいらっしゃいますの?」
あー、板の向こうにいる声の主はやはりあいつらか。
「ここで告白して全ての罪は、でうすの名の下に許されるでしょう。そして、誰にも明かされる事はありません」
「さあ。全てを吐き出すのです」
「俺は罪深い男なのかもしれません」
「我らの父は全てを許します」
「さあ、告白なさい」
「同じ隊に所属する女の子や他の武将たちを十人くらい好きになってしまいました」
俺が言ったあと、物音が聞こえた。動揺しているな、これは。
「ちょっ。何をしているんですか、梅さんっ」
「だ、だって・・・・!」
もうバレバレだぞ、声を聞いてる時点で。
「とはいえ、たくさんの女性を好きになったとはいえそれはよくない事。一人に告白しようかなと思うんですけど。誰がいいのでしょうかね(笑)?」
動揺ぶりが激しいと思うが。
「そ、それは・・・・蒲生忠三郎賦秀を選ぶと良いでしょ・・・・」
「う、梅さんっ!?」
「それは公私混同と言わないのか、梅」
「う・・・・梅などという娘など知りませんわ!この壁の向こうにいるのは、等しく神の御遣いたる・・・・」
「あと雫もいるだろう」
「い、いませーん!」
それはもう確定だろう。あっ、戸板が外れて。
「あ・・・・」
「あ・・・・」
「何をしてるの、二人とも」
で、話を聞くと兵の皆が疲れを溜まっているからと。エーリカに話を聞いて行くうちに、懺悔室と言うのを知ったそうだ。市に聞いたら面白そうだからやるようにと許可が降りたのだと。
「そうですわ!ハニー、さっきのお話・・・・本当ですの?」
「さっきの?」
「ほら、あの、誰か一人告白するという・・・」
「冗談に決まっているだろう」
「「えっ!?」」
「そこで驚かれても困るんだが、第一俺はすでに妻がいるからな。それに俺から告白するなんてことほとんどないし」
そう言ったら納得したようだった。妻がいるし、今更告白とかしてもだなと思ってしまうほどだし。
「懺悔室って悩みを聞くだけなんだけ
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