十四章 幕間劇
武器の手入れ
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だろう?
「テメェら・・・・・くそっ、オレも人間無骨がありゃあ混ざるのに・・・・」
槍はまだ手入れ中だしな。流石の小夜叉も、使い慣れていない槍や素手じゃ100%力出せないだろうし。綾那と市が相手ではなおさらだな。
「放っておくか。ねえ桐琴?」
「そうだな。ガキがじゃれてるだけだ」
まあ、普通ならガチでやり合っているから止めるけどな。俺みたいだと、普通に放っておくか、介入するかのどちらかだな。で、決着はついたようだけどね。互いの目の前で拳が止まっていたから。
「あ、お母さん!」
「桐琴さん、小夜叉、久しぶりー!お兄ちゃんも来てたんだ!」
「まあな」
気付いていたら、やめてただろうが。綾那みたいな達人レベルとやると、周りが見えなくなるらしいが。俺は、周りにいたら止めるけど。怪我でもしたら、大変だし。
「久しぶりだな、お市様」
「やれやれ。遊び終わったのならお前らもさっさと入れ」
「はーい」
「わかったのです!」
まあ、俺からすれば遊びだけど。現代からすれば、銃刀法違反で逮捕になるが。
「二人とも、桐琴たちに会いに来たのか?」
「そうなのです」
「だって、桐琴さんと小夜叉が来てるって聞いたからさ。久しぶりにゆっくり話がしたいなーって思って」
市は織田家出身だから、桐琴とも面識あるもんな。
「で、なんで二人でやり合ってたの?」
「何か気になってたんだよねー。三河武士ってすっごく強いって聞いたからさ」
「何かいきなり殴りかかって来たから、応戦したのです」
どこかで聞いたことがあるパターンだ。
「お兄ちゃん以来だったから、けっこう楽しかったー!」
「綾那も楽しかったのですよ!近江武士にもなかなか骨のある奴がいるのです!」
俺以来ねー。確かにあの時からやってないけど。
「市はもともと織田家だぞ、綾那」
「え?尾張の兵は弱卒ばかりと聞いていたですが・・・」
「そんな事ないよ。だって小夜叉達も尾わ・・・・」
「オレ達は美濃出身だぞ。尾張の弱卒なんかと一緒にすんじゃねえよ。なあ母」
「うむ」
「・・・・・うーん。やっぱり弱いのかなぁ」
「弱いと思う。俺が相手しても、すぐ終わるし」
「確かにな。壬月はまあまあだけど、他はオレの相手にならねーし」
綾那が黙ってしまったな。どうしたのだろうかと聞くと市が結婚していることだったみたいだが。
「そうか・・・・お市様は祝言を挙げているのか・・・・」
「そりゃ挙げたよー。・・・・あれ?小夜叉、市の祝言に来てなかったっけ?」
「何かめんどくさそうだったからな。森家からは各務が行ってたはずだぞ。なあ母」
「ワシは行ったが?
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