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戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
十四章 幕間劇
武器の手入れ
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「まあいいけど。俺以外の者が触ると俺の手に戻ってくるようにしてあるからな」

言って、空間から出したけどね。で、鞘から抜くといつでも準備OKみたいな感じで、光輝いていたけど。

「光輝くとはさすがは神といったところか」

「持ち手を選ぶからな。こいつは。手入れといえばこれの手入れをするんだったから、ここでしていいか?」

「んー?ああ、鉄砲か。構わんぞ」

と言ったので、さっそく手入れを開始したけど。

「母。ちょっとそこの布取ってくれ」

「布くらい手元に置いておけ。ほらよ」

「うっせーな。あんがと」

「・・・・・・」

「・・・・・・」

やり取りする口調は相変わらずだけど、手入れをする動作は真剣だ。まあ、俺も事故らないように、丁寧にやってるけどね。いつもは部下に任せるがたまには自分でやらなければな。全力投球で敵をぶっ殺す事しか考えてないような二人だが、武器の手入れをしてるときのほうが少し怖いという者もいる。特に姿勢とかがね、普通ならビビるところだけど俺はあまりビビらないね。自分より上の覇気と殺気があればの話だけどね。

「二人とも。この先の戦い、生き残れよ」

「ふっ・・・・」

「こんなところで死んじまったら、それ以上殺せねえし」

「うむ。まあ、一真は死んでも蘇ると思うが」

「そーだな、たとえ瀕死の状態になっても生き返ると思うぞ」

「まあな。瀕死になったらこれを飲めば回復するし」

言って内ポケットからエリクサーを出した。錬金術の粋を集めた奇跡の霊薬。別名「生命の水」。製法はおろか、実在さえ確認されていない伝説級の秘薬。死者さえも蘇えらせるとされる。これは創造の力で創ったものだしな、あとはフェニックスの涙改もあるけど。

「その前に小夜叉が俺の背中を守ってくれるんだろう?」

「たりめーだ。鬼なんぞに指一本でも触れさせるかよ」

「うむ。ゆくゆくは小夜叉の恋人にもなってもらわねばならんからな。がはははは」

「ば・・・・っ!何言ってんだ、母ぁ!」

今日は珍しく小夜叉が赤くなってるな。

「ははは。このガキ、この間の殿の話を聞いてから色気付きおってな。事あるごとに、オレは一真の恋人になれるのかなどと聞いてくるのだぞ?」

「へえー、そうなんだ」

「テメ、そんなこと一言も言ってねーっ!死なすぞコラ!」

「でも、この前は子供増やすのなんか犬でも虫でもやってるからと」

「い、犬や虫はガキは作っても祝言挙げたりはしねえだろうが!」

「・・・・祝言か」

「・・・・・・・・ッ!」

小夜叉いらんこと言ったな。桐琴がなにをいうのやら。

「そうか。確かに森家に一真を迎えるなら、祝言の一つも挙げねば格好が付かんな
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