暁 〜小説投稿サイト〜
戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
十四章 幕間劇
見回り×三若によるガールズトーク
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ったというか、完全な事故だな。和奏が振り上げた拳が壬月の頬を打ってしまったようだ。

「・・・・・・・・・・・・」

「あ・・・」

「わふぅーーーー!ちょちょちょっと、和奏!な、なんてことを!」

「だってまさか後ろにいるとは思わなくて!ボク、あの、ご、ごめんなさい!!」

「あのあの、壬月様?和奏ちんもわざとじゃなくて、だから、あのー、そのー・・・・雛は関係ないです!」

「ああこら!ずるいぞ雛!」

「だったら犬子も!拳骨は和奏一人にお願いします!」

「犬子まで!」

何とかその場から逃げ出そうとする雛と犬子だけど、もう手遅れなんだな。

「お前たちは・・・・やっぱり成長してない、なっ!」

褒め言葉の代わりに響く拳骨音。

「何もこういうところまでいつも通りでもなくてもいいんだけどな」

三人が壬月に褒めてもらうことは、まだまだ先のことだった。ああ、なんか三若の事を感じたのは拳骨のことだったのかもしれない。
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