十四章 幕間劇
見回り×三若によるガールズトーク
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様に愛してもらえれば何だっていいけどね♪」
「雛もー。そもそも一真さんって、平等に愛してくれそうだしー」
「それはそうなんだけど」
「ボクだけを愛してほしかったなぁ、とか?」
で、なんか本人の前で失礼なことを言ったのでハリセン一発叩いた。かなり強めだったけどな。ついでに、壬月や麦穂も三若の味方になったので何も言えないが。孤立無援の俺をほっといて、三若は俺をネタにさらに大盛り上がりしてた。
「一真の魅力は、やっぱりあの鋭くなる顔だよな」
「犬子は逆に笑顔が好きかなぁ」
「雛は犬子に同意〜。なんかこっちまでどきどきしてくるもんねー」
「わんわん!『あぁ、もう、一真様ったら!』ってなって」
「なにからナニまでお世話したくなっちゃう?」
「そうそう!何からナニまでって・・・・きゃ〜っ!雛ちゃんってば、もう」
なんか盛り上がるが、お前らの初めてはとっくに貰っているはずなんだが。というか、まだ昼間なのにそういう話をしてていいのか。
「微笑ましいのはいいことなんだろうか。恋をすれば武将もただの女の子になるのは知っていたが」
「ふふふ。それを知っている一真様ならもう分かっているのでは。それにしても三若は変わりませんね」
「・・・・・そうだな」
「ん、どうしましたかな?」
「次の戦についてを考えていた」
「一真様は不安ですか?」
「ふむ。正直不安なんだけどな」
となんか静かになった三若がこっちをじっと見ていた。
「何、不安がってんだよ。一真」
「次の戦は魔物というか鬼との全面戦争だ。人間との戦とは訳が違う」
「戦は戦だよ一真さん。全力で戦って、散っちゃうなら、そこまでの運命だってことだからさ」
「犬子たち、とっくの昔に覚悟は出来ているよ♪」
こいつらときたら。それにこいつらは小さくても武士だ。それに織田に死を恐れる武士はおらんという壬月だけどな、それは神の目の前でいえることなのか。
「何をお考えになられてますかな」
「いつもと変わらん顔をして死を語るなど、神の目の前ではなと思ってな」
「そういえばそうでしたな。それで、三若には死相が見えますかな」
「いや、見えないな。俺の力でたとえ瀕死の状態でも生き返らせてやるよ」
それについては、もう毒を受けたとしても回復する薬を持っているし。三若の事を見ていると、壬月や麦穂も笑みを浮かべる。教師二人が教え子の成長にご満悦のようだ。
「たまには、拳骨ではなく褒めるとするか」
「ええ、褒めて伸ばすのも大切でしょう」
わいわいとふざけあっている三若に近づく壬月だが、次の瞬間。
「あ」
「〜〜〜〜〜〜っ」
「あーあ」
タイミングが悪か
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