十四章 幕間劇
小谷城の仕来り再び
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「ふふっ。市もまこっちゃんのこと、たっくさん大事にするからね!」
こういうところが、息が合った夫婦なんだろうな。俺も奏と一緒に戦う時も息が合うからな。息子の優斗もだけど。市と別れてから、また報告書を読みながら、用意してもらった部屋に辿り着いた。スマホを片手に襖を開けると、前回より部屋が広くなってた気がしたけど。
「ただいまー」
「おかえりなさい、一真」
「遅かったな。何をしていた?」
「いやなに、これで桜花たちの報告書を見ながら来たら、市達と話していた。今回は結菜もだからか、部屋が広いのか」
俺は報告書を見ながら、話をしていると今愛妾は何人と聞かれた。
「うーん。今のところ、久遠に結菜、一葉と双葉に、三若の三人と一真隊のひよ、ころ、詩乃、梅、鞠、あと小波もと聞いたが」
「いつの間に三若も愛妾に入っているのか?」
「ああ、あの宣言後に告白されたからな。本当ならあの戦のあとに告白しようとしたらしいが」
「天下に広める前にもうこんなに増えたのか。側室の数を聞いたら驚いたが」
「確か黒鮫隊のも合わせると百六十六人だったわよね。聞いただけで、ゾッとするわ。それに本当なら法度も作る必要あるけど、必要なさそう」
「まあね。管理はこちらでやってるし、たとえ大名でも愛妾停まりだから関係ない」
一真隊の主要メンバーも愛妾に入るとは思わなかったが。希望されたのではしょうがない、小波は恥ずかしがっていたようだけど。
「まだまだ増えそうな気がするな。ひよやころや詩乃は分かっていたことだが、まさか鞠や梅までもとはな。雫もそのうち希望するかもな」
「鞠ちゃんはだいたい分かっていたけど。・・・・そういえば梅って、あのちょろぎみたいな髪の子でしょ?」
「それ、相当気にしてるから本人の前では言わない方がいい。この前小夜叉と大喧嘩になりそうだったから」
「言わないわよ。あんまり話してないから分からないけど、どこの子なの?」
「蒲生の部屋住みだったらしい。六角攻めのときに、一真が捕虜にして捕まえたらしい。その時は一真のことを毛嫌いしていたが、鬼退治の一件以降態度を変えて懐いたそうだ」
「六角攻めって、まだ会ってほとんど経ってないわね。鬼退治以降ってことは、惚れたのかしら?」
そうじゃないと話にならん。梅は猪だったからな、助けたあとに真の姿になったあとに180度変えたんだから。
「ところで、側室の者の名前とかはあるのか?」
「んー、ああそれならこれに載っている」
取り出したのはノーパソ。タブレットでもいいけど、触られるとアカンし。今、見せているのは妻が今何人で、それぞれ名前が載っている。
「へぇ、それならわざわざ書かなくてもそれで載せれるんだ」
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