十四章
越前×現状
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「小谷城で落ち合ったあと、評定を行い、準備を整えてから越前に討ち入る。そういう手筈だったはずだが」
「それなのに小谷近郊まで兵を率いて出てるっていうことは、何かあったってことかしら?」
「さて。合流してみないと何とも言えませんね・・・」
「デアルカ。・・・・沙紀」
「はい。ひよさんところさんは先触れを頼みます。私たちも急いで後を追いますので」
「「了解!」」
で、急いで小谷城へ行くと、先触れをしたので城門に眞琴様と市様がいらっしゃいますね。
「お姉様!」
「お姉ちゃん」
私たちが城門に近づくと、二人が出てきましたが、表情が厳しいですね。隊長は今こちらに向かってると連絡がありましたね。
「眞琴、市。・・・・状況を聞こう」
二人の表情から何かしらの異常を察知したのか、久遠様は姿勢を改めて問いかけました。
「実は先日・・・・」
「越前から江北に、鬼の奴らが群れを成して侵攻してきたの!」
「なにっ!?」
「六日ほど前、越前の国境、賤ヶ岳方面から、鬼の群れが江北に入り・・・・周辺の村を荒らし尽くして、越前に帰って行ったんです」
「それも市たち救援隊が到着する直前で、クルッと方向転換して逃げて行っちゃったの」
「・・・・・統率が取れてきた、ということか?」
「そう思えますね。知恵をつけてきたのでは?もともと素体が人間でしょうし。ですが、今の状況把握が必要ですね」
「誰かある!金柑を呼べ!」
久遠様の命令を受けて、一真隊の一人がすぐに後方の明智衆に向けて走っていきました。おっと、ここで隊長はやっと到着したようですが。いつ登場するか見てますね。あと、この会話を聞いていますね。
今は、状況を聞いているようですね。すると数分後に馬に乗ったエーリカさんが来ました。
「お話は伺いました。越前の鬼は、もう統率が取れるようになってしまったのですね・・・・」
「うむ。・・・・そこにどのような意味があると読む?」
「上級の鬼が存在するというのは、この前の一真様による調べで知ったことですので、今の状況と重ねるといるという証拠でしょう。そして越前内部がその上級の鬼に仕切られ、戦略を持って動くようになったということでしょう」
「鬼が知恵をつけたということか・・・・?」
「分かりません。この前一真様が独自に調査した結果は知っていると思われますが、あの時点でもうもう知恵をつけていたかと。残念ですが、私とて鬼の全てを識っている訳ではありませんから。ですが間違いなく言えることが一つ。・・・・鬼との戦いがまた一段階、困難になったということです。膂力強く、敏捷性高く、凶暴な化け物が知恵を付けたのです・・・・これからの戦いにどれほどの影響があるか」
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