十四章
お頭代行×所属不明の集団
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「沙紀さんは目が悪いのですか?」
「いえいえ。これでも目はいいほうですけど、これで見ますがどこらへんですか?」
と言って、双眼鏡を出したので見てみる。ちなみに両目は2.0なのですが、基本スペックが高いのでしょうか。
「沙紀さん、ぼーっとしてどうしたんですか?」
「いえ、なんでもありません。ところで旗はどの辺りにありますか?」
「前方の曲がり道のところに植えられた松の下ですね」
「曲がり道ですか」
んーと、あ、ありましたね。ここから2kと言ったところでしょうか。よく見えますね。
「双眼鏡でやっと見えましたが、織田の旗を持っているということは、美濃から来た荷駄では?」
「えー?でもそんな話聞いてませんよー?」
「ひよさんが連絡をもらっていないとすると何でしょか?」
「私のように、公方様や織田の名前を慕う地侍が、お味方に駆けつけたのではないのでしょうか?」
手のひらで庇を作り、遠くを眺めていた雫さんが答える。
「可能性はありますね」
「ちょっと先頭、何をしているんですの?後ろが詰まって仕方がありませんわよ」
「いやそれが・・・・前方に所属不明の集団が居て、どう判断したものかってね」
「所属不明?そんなもの、サクッと見てくれば宜しいのではありませんの。ちょっと行って、見て参りますわ」
「あ、こらっ!あれまー、行ってしまいましたね。勝手に動かないでほしいぐらいです」
「まぁ梅とは名ばかりの牡丹さんですから、仕方がありませんが、空にいる桜花さんに梅さんを追いかけるように言ってもらえますか?」
「わかりました」
と言って空を飛んでる桜花に頼んで追いかけてもらった。あとは私たちも、追いかけることにしましたが、果たしてどちらさんでしょうか。先行した梅と空から追いかけた桜花が所属不明の集団のところまで追いかけると松の根元にいた。
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