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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第362話】
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る様に舌を絡ませあう――口内に舌を入れると、最初はゆっくりと絡ませ、次に美冬は舌を吸う様に唇をすぼませ、室内にちゅぷちゅぷと水音が響き渡る。
――何処でこんなキスを覚えたという思いも、美冬の舌の動きで頭の中を真っ白にされていき、徐々に何も考えられなくなっていく。
暫く室内には、激しくキスをするリップ音と、舌を絡ませあう水音が響き渡る――そして、少し唇がヒリヒリしてきたと感じると、美冬もそれを察したのか唇をゆっくり離す。
「……えへへ……二回目なのに、えっちなキスしちゃったね……?」
とろんと惚けた美冬の眼差しが俺と絡み合うと、何を思ったのか美冬は俺の下腹部をゆっくりと手でなぞった。
流石にそれにびっくりした俺は、目を見開くと美冬がニコッと笑顔で――。
「お兄ちゃん、美冬のキスでこんなになっちゃったんだね……? ……何だか嬉しいな……兄妹だけど……美冬、お兄ちゃんなら……」
耳を疑うような言葉に、口をパクパクさせる俺を他所に、欲望の塊を撫でる手の動きは止まらない。
「ば、バカ……。 さ、流石にそれはダメだって……。 っ……ぅ……」
「ふふっ……。 ……そうだね。 学園でえっちな事したのがバレたらまずいもんね? ……ごめんね、お兄ちゃん」
触れた欲望の塊から手を離す美冬――ジャージ越しとはいえ、正直かなり気持ち良く、止めなければ多分このまま――いや、変に考えるのはよそう。
そう思うと俺は、美冬の頭を撫でて――。
「別にいいさ。 ……て、てか、お前まで俺の理性を崩壊させる様な事するなよ。 母さんが知ったらショック受けるぞ? ……言わないけど」
「ぅ、ぅん。 ……お兄ちゃん、まだ暫くは美冬だけのお兄ちゃんで居てね? ……お兄ちゃんに彼女出来るのは、妹として喜ばしい事なんだけど……私としては、やっぱり……ヤキモチ妬いちゃう」
「う……妹が兄にヤキモチ妬くなよ。 ……どっちにせよ、まだ暫くは一人だよ、答え出さないといけないとは思っても皆が皆、想いは本当だからな……先伸ばしにすればするほど、彼女達を傷付ける結果になるのはわかってるんだが――このままじゃ優柔不断で嫌われそうだよな、俺」
吐くように言葉をいい終えると、美冬はちゅっと俺の額に口付けを落とす。
「……大丈夫だよお兄ちゃん。 仮に皆に嫌われたとしても、美冬はお兄ちゃんが好きだから。 ね?」
「……ん、ありがとう。 ――てか流石にそろそろ戻らないと美冬、怒られるんじゃないのか?」
そう言って壁に掛けられた時計を指差すと、美冬は慌てた表情になり――。
「わっ! た、大変ッ! お、お兄ちゃん、私戻るね!? ――あ、ま、またキス……しようねっ」
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