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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第362話】
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冬――キスをしてから、こんな感じに二人きりになると物凄く甘えてくる。

 勿論迷惑とは思わない……妹自体、可愛いし俺自身も少しどころか結構なシスコンだという自覚もある。

 ……とはいえ、やはり双子の妹だから間違いだけは犯さない様にしたいのだが――。


「えへ……♪ お兄ちゃん……キスしてぇ……?」

「うっ? ば、バカ……な、何でキスなんだよ……っ」

「……いいじゃん、もう一回はキスしたんだし……。 こんな妹、普通は居ないよ? レアだよレア、お兄ちゃんの事がこの歳でも大好きでしかもキスが出来るって」


 ……確かにその通りかもしれないが、キスは……とはいえ、断ると怒って口を聞かなくなるかもしれないし――正直、一度妹とキスをしたという事実で二度目は躊躇すらあまり思わなくなってきている。

 軽く頬に触れながら俺は――。


「わ、わかったよ。 ――あんまり時間ないし、少しだけだからな?」

「うん。 ――あ、せっかくだし舌、絡ませてみる?」

「うっ……任せる」

「へへっ……じゃあ、少しえっちなキスしちゃうね?」


 妹のその言葉にも素直に反応する欲望の塊――見境無さすぎるだろ、おい。

 虚しい突っ込みをしつつ、とりあえず部屋の奥へと移動――ベッドに座ると美冬は俺の膝に跨がる様に座った。

 ……さっきのシャルの姿が脳裏を過り、顔が熱くなる。

 ――皆、発情期とかじゃないよな……キスもそうだが、えっちな誘惑みたいなのも相当多い気がする。

 ――まあ、妄想のネタには困らないが、いざ肉体関係を持ったら大変な気がする。


「お兄ちゃん……時間ないし、早くしよっ? ん……」


 そう言ってから躊躇する事なく唇を俺に向ける美冬、少し開いた口からは舌が覗き見えた。

 ごくりと生唾を飲む音が妙に大きく聞こえる。

 頬は紅潮し、いつでもキスを受け入れられる様に小さく上顎を上げた美冬の一つ一つの動作に、心臓が常に激しくビートを刻んでいた。

 ――二回目という事もあるせいか、最初ほど背徳感があまり沸かず、美冬のさらさらの前髪を少し掻き分け、先ずは額に口付けを落とす。


「ん……お兄ちゃん……。 口にして……?」


 瞼を開くと、人差し指で自分の唇に触れる美冬――仕草の一つ一つが、いつもの美冬とは違って妙な色気を醸し出していた。


「……わかったよ。 ……ん……」


 もう一度額に口付けを落とすと、そのまま俺は美冬と唇を重ねた。

 柔らかく、それでいてぷるんっとした唇の感触にさっきまで感じていた背徳感は一気に消え失せた。


「……ん……ふっ……。 ちゅっ……ちゅ……ぷ……」


 兄妹という事を忘れ、互いに貪
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