31話
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あれから一年と数ヶ月。夕は今の体と獅子王の力を完璧に使いこなせるようになっていた。そして本日、夕はなのはとフェイトの家の夕食に招かれていた。
「ねぇ。夕?」
食事をしているとヴィヴィオが話しかけくる
「何だ?」
夕は食事を止めてヴィヴィオを見る。
「DSAAに今年は出るんだよね?」
「はい?」
一年前のことを忘れている夕
「あっ夕君、今年は出るんだ」
「夕なら優勝も十分狙えるね」
ヴィヴィオの言葉を反応する。なのはとフェイト 。剣は何となく予想がついたのか笑顔でだまっている。
「何の話だ?」
思い出せない夕。
「忘れたの!?去年、コロナと私をクラナガンに連れていってくれたときに来年は出るって言ってたよ!」
「去年…クラナガン…あっあれか!」
右の拳を左、手のひら軽く打ち付けた夕。思い出したようだ。
「思い出した?出るよね?」
確かに思い出した。だが、
「まて、あのときに俺は考えてるとは言ったが出るとは言ってないぞ」
そんな面倒な大会に出てられるか。
「なら、今考えて」
「面倒くさい。故に出ない」
即答で断る夕。
「え〜コロナも楽しみしてるのに!出ようよ夕」
「却下」
「勝手に申請するよ?」
「本人の許可なく申請はできない」
「う〜」
唸るヴィヴィオ。
それからなのはとフェイトも説得に加わったが夕は首を立てに振らなかった。涙になるヴィヴィオに黙っていた剣が助け船を出す。
「なら、なのはが戦技教導官推薦で夕を大会に出したらどうかな?」
「戦技教導官推薦?」
聞いたことのない言葉に首を傾げるヴィヴィオ。
「ああ、その手があったね。さすが剣君!」
「戦技教導官推薦?」
なのはは納得し、フェイトは知らないようだ。
「剣。何だその戦技教導官推薦ってのは?」
夕は嫌な予感を感じながらも質問する。
「うん。戦技教導官推薦はその名の通り、管理局に所属する上位の戦技教導官のみが出せる推薦状でそれがあると初参加でもシード選手と同じ扱いで予選に参加できるんだよ。それに本人が行かなくても推薦した教導官がいれば申請できるようになっているんだ」
戦技教導官推薦、これは言ってみれば管理局枠の様なものである。何故、戦技教導官限定なのかと言うと、人を育て実力を見極める能力において戦技教導官の右に出るものはいないからだ。
この推薦法は本人の意思を無視している様に見えるが、実際は教導官に推薦されるような人物が大会参加を拒否するなどありえないと言う前提の上に成り立っているのだ。
「一度、申請して受理されれば後は当日、夕を引きずっていけば参加決定だよ」
「そっかぁ。なのはママ。お願い、夕を推薦して
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