飲んじゃった話×2
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3人で1つの部屋に集まり、何故か酔っぱらっていた。
「あ〜、おかえりなさぁい! 見てよこれぇ、宿屋のご主人から差し入れ〜、ぶどうジュースだって〜。先に1本3人して飲んじゃったけど〜、まだ2本残ってるからあなたの分もあるわよ〜。────いけるわねぇこれ!」
………ジュース? にしては、何かおかしい。
「あ〜レフィア、もう1本開けちゃって………ズルいよ〜、ぼくにももっと飲ませて〜!」
「 ────よっしゃあ! ならおれも、ビンごと飲んじゃる……! がぶがぶっ」
「あ゙ぁ〜?! それじゃなくなっちゃうじゃないかー! もう……、追加でもらって来ちゃおうかな〜僕」
────皆の顔が紅い。そして部屋に漂うこのムッとした香り………?
ジュースじゃない、それは酒か!
宿屋の主人が不用意に少年少女に酒瓶を3本も差し入れるとは────いや、もしや主人にとって葡萄酒はジュース感覚も同じ……?
「 ……ちょっと君、どいてよ? ぶどうジュースの追加、頼んでくるから」
アルクゥの目つきが悪くなっている……、行かせる訳にはいかないな。
「 ────それはジュースじゃない、酒だ。追加で頼むなど以ての外だろう」
「うるさいなー! イングズは説教くさくていけないよっ。僕らはお酒なんて飲んでないし、ぶどうジュースなんだってば!」
よ、酔いが回ったせいかアルクゥが怒りっぽくなっている。………珍しい。
「ほらアルクゥ〜、少し残してあげたわよ〜、これ飲んだらぁ? ────は〜ぁ、何かあたし暑くなってきちゃった……。脱ごうかしらね〜」
何……? レフィアが、男3人いる中で脱ぐだとッ。け、けしからん。
「よせレフィア、脱ぐつもりなら別室へ行くべき─────」
「な〜によ、グズってばあたしに近寄っちゃって………脱がしてくれるのっ?」
レフィアが、妖しい微笑を浮かべてこちらを上目遣いしてくる。………何か、危険だッ。
「おれもなんか暑いから、脱いじゃおーっと………よっ!」
「僕もそうしようかなぁ、この首に巻いてるのジャマだし………えいっ」
ルーネスとアルクゥは上着を脱いで薄着になった。それはあまり問題ではないが────
「あたしも脱ぐ〜〜!!……ここでっ」
「いや、駄目だッ。……レフィア、お前は自分が"女性"である事を自覚してくれ」
「え……? じゃあなたは、あたしの事女だと認めてくれるわけっ?」
「それは………そうだ、ろう」
「ふ〜ん。じゃあ何も遠慮はいらないわ、それぇっ!」
────レフィアは唐突に上着を脱いで、下着姿同然になってしまった……。直
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