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エンジェル隊・ツインスター隊「『まきますか?まきませんか?』」
それぞれのドールの行き先

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「うわっ」

蘭花が部屋を出た瞬間、そんな変な声をあげた。だが無理もなかった。なにせ、いつも起きたら最高で8人までしかいるはずがないというのに、入ってきた瞬間すでに10人もいたのだ。しかも、中佐とミントとちとせはいないというのに。
もしミントやちとせがいるのなら、入ってきた時には14人いただろうと簡単に想像できた。

「みんなにも、人形届いたんですか?フォルテさんに人形って…似合いませんね…しかもそんな綺麗な人形で…ププッ」

「ああ!?蘭花なんか言った!?」

「い、いえ何も言ってませんよ!」

「まあいいや…朝起きたらカバンが置いてあってさ…螺子巻いたら『つまんない感じ』とか言われたから、ちょっと戦ったところだったんだよ…あー、朝から疲れた!」

意味がわからなかったが、スルーすることにしたようだ。

水銀燈(スイギントウ)!」

フォルテの人形と金糸雀は知り合いだったようだ。いや、たぶんみんな知り合いなのだろうが。
銀の髪をしていて、とても綺麗な顔をしている。だが、顔がとても疲れているようだった。

「って、どうしたのかしら?そんな疲れた顔して…」

「あの人間…私に銃を向けてきたのよ…」

「じゅ、銃かしら!?凶暴かしらぁぁ!!」

「なに銃ごときでビビってるんだよ…あたしらは軍人なんだよ」

「ぐ、軍人!すごいかしら!」

金糸雀が目を光らせた。だが、ノーマッドが余計なことを言った。

「何言ってんですか、あんたたち落ちこぼれでしょう。あ、もちろんヴァニラさんは優秀ですよ?でもそれ以外の4人は…」

そこまで言ったところで、ノーマッドに鉛が飛んできて頭を貫いた

「あー…私の頭が…」

ぬいぐるみなので問題はない。

「あの…ヴァニラさん…」

ヴァニラの横から、白い人形が出てきた。

雪華綺晶(キラキショウ)かしら!」

「…」

ヴァニラが無言で雪華綺晶を見つめ返す。

「あの…あの喋るぬいぐるみは…?」

「ま、まさか、喋る人形ってことは…お父様の隠し子ですぅ!?」

「何馬鹿なことを言っているんだい、翠星石(スイセイセキ)

「翠星石!蒼星石(ソウセイセキ)!」

緑色の人形と、青色の人形。
誰がどう見ても双子ドールということはすぐにわかった。
だが、翠星石はとても女の子らしいドールだが、蒼星石は男の子の様な格好をしていて一人称も「僕」だった。

「何言ってるんですか、私はロストテクノロジーです。元々ミサイルだった私を、ヴァニラさんが助けてくれたんですよ!」

「んんん…?よくわからんですね…」

「とりあえず、ローゼンメイデンの説明をそろそろした方がいいと思うかしら…」
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